中国の映画『女帝』の中で、皇帝を殺害するための毒薬を作らせたとき、「これ以上に強い毒薬はあるのか?」という問いに対し、家来は「はい、ございます。それは、人の心でございます」と返答した……。 それはさておき今回ご紹介したいのは、地球上で最も危険な毒をもつ動物トップ5だ。我々の行動を考えた場合、ここに取り上げる動物を危険だとレッテルを貼る立場にないが、お近づきになりたくないリストではある。 ■No.1:『キロネックス』(毒クラゲ) 「Chironex fleckeri(殺人の魔の手)」という学名をもち、英語圏では「Sea Wasp(海スズメ蜂)」と呼ばれる箱クラゲ「キロネックス」。その毒性は、地球上で最も危険とされ、1954年からの統計では既に5567人が犠牲になっている。このクラゲの毒に対する血清は存在するが、最短3分~15分で死に至る毒性がゆえ、血清の到着までにご臨終となる。緊急処置として