その歩みを止めることなく、絶えず進化を続けるモータースポーツ。レーシングカーの自動車としての進歩も去ることながら、近年ではカーボンニュートラルを目指した技術開発も盛んになっており、持続可能な社会に貢献している。そしてその他にも、モータースポーツ業界においてこの10年で大きく変化した点がある。それが女性レーシングドライバーを取り巻く環境だ。 これまでにも女性のレーシングドライバーは国内外を問わず一定数存在したが、その数は男性と比べるとごくわずか。彼女たちは男性社会に身を置き、ある意味肩身の狭い思いをしながら戦っていくしかなかった。しかし近年は、『Wシリーズ』や『F1アカデミー』、日本の『KYOJO CUP』など、女性だけで争われるレースシリーズが開催されるようになり、女性ドライバーの母数は増えてきているように感じられる。 ただし、「女性が男性の中に交じってレースをする」という形が失われたわけ
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