列車などで日本一周の旅をしていた鉄道作家の種村直樹さん(73)が6日、ゴールの東京・日本橋に到着した。「日本列島外周気まぐれ列車」と銘打ち、29年かけ北海道から沖縄まで反時計回りに巡った。 80年6月に日本橋を出発、年に数回旅に出かけた。バスや船を乗り継ぎ、鉄道のない半島や離島にも足を運んだ。体を壊し4度入院したが、行く先々で住民とふれあい、「旅をやめたいとは思わなかった」。 約100人のファンに大きな拍手で出迎えられた種村さんは「行きたいところは、他にもたくさんある。100歳まで列車に乗りたい」。気まぐれ列車の「終点」は、まだ見えない。【山本将克】