調査を行なったのはアメリカの工業製品大手、スリーエム(3M)だ。2021年にアメリカ、イギリス、ブラジル、中国、シンガポールなど17カ国で、各国の18歳以上1000人を対象に、科学に対する意識を調べた。 中でも顕著だったのは、日本のSTEM(科学・技術・工学・数学)分野のジェンダーギャップに対する意識の薄さだ。 学生たちが質の高いSTEM教育を受ける障壁になっているものとして、「STEM分野を目指す女子学生に対する偏見」を選択した人はわずか1割と、調査国中で最も低かった。 また「女性がSTEM教育に取り組むことを奨励して維持するためには、より多くの問題に取り組む必要がある」ことに「同意しない」人は23%(グローバル平均16%)、「女性は十分なサポートが受けられないために、STEM分野の仕事を離職している」ことに「同意しない」人は44%(グローバル平均34%)と、いずれも調査国の中で高い数値