岩手、宮城、福島の被災3県の農産物や加工品を使ったメニューを提供するイベント「東北キッチンat早稲田」が、東京都新宿区の早稲田大周辺の飲食店で行われている。復興や農業を通じて地域協働の重要性を学ぶ早大生が、「自分たちにも貢献できることはないか」と企画。被災地の野菜を飲食店に持ち込みメニューに加えるよう粘り強く交渉して実現した。 学生は、講座「東北復興のまちづくり-農からの地域創生-」を受講中の40人。岩手県田野畑村や石巻市、南相馬市などを訪れ農家にインタビューしたり、農作業を体験したりしている。 担当の早田宰教授(地域計画)と新たな復興支援を話し合う中で思い付いたのが、知り合った農家の野菜や加工品を大学周辺の飲食店で食材として使ってもらうアイデア。販路拡大に一役買おうと、10月から「営業」を開始した。 行きつけのチェーン店だけでなく、見知らぬ居酒屋などにも飛び込んだが、苦戦の連続だっ