日立製作所は日立オートモティブシステムズ(東京都千代田区、大沼邦彦会長兼CEO、03・4232・5300)と共同で、プログラミング手法の形式手法を用いて信頼性の高い自動車制御ソフトの検査技術を開発した。これまでに論文などで報告された形式手法の範囲に比べ約10倍となる35万行のプログラム行数に適用できることを実証した。日立オートモティブは2013年度から、今回の新技術を製品開発に利用し、さらに高信頼性の自動車制御ソフトを開発していく計画だ。 形式手法とは、要求された仕様と設計をそれぞれ数学的に記述し、これらの違いを比べて設計が要求仕様を満たすかどうかを厳密に検査する技術。両社はC言語で書かれたプログラム(ソースコード)から検査モデルを自動生成する技術を開発し、検査支援ツールを試作した。 具体的には、設計者が検査したい点に関係する部分だけを抽出し、計算機で調べる必要のある検査モデルの動作し