『GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか』(トーマス・グリタ、テッド・マン著、御立英史訳/ダイヤモンド社)という本を読みました。 本のオビに、「ビル・ゲイツ絶賛」と書いてあったのが目に留まり、手にとってみたのです。 GE(ゼネラル・エレクトリック)は、発明王エジソンが興した総合電機メーカーで、アメリカを代表する大企業です。 日本で暮らしていても、名前くらいは知っている、あるいはロゴマークを目にする機会は少なからずあるはずです。 1892年の創業以来、GEは単なる企業ではなく、米国そのものを代表する企業であり続けた。何十万人もの従業員にとっては人生の当たりくじ、株主にとっては損をする心配のない賭けだった。幹部社員にとってはエリート養成機関であり、そのうちの一部の者にとっては巨万の富に続く道でもあった。GEは米国に電気を供給し、最大のマシンを動かし、社会に深く根を下ろした。