中国東部でヒトへの感染が相次いでいるH7N9型のトリインフルエンザウイルス感染が広範囲で確認されたほか感染者は64人、死者は14人となった(4月15日 NHK)。 同トリインフルエンザウイルスに見つかった2カ所の遺伝子変異は、致死率が高いH5N1型ウイルスが哺乳類で飛沫感染しやすくなる遺伝子変異と共通していることが東京大医科学研究所研究者らの分析で判明しており、重症例が知られていないH7N9型で死者が出たことを考えると、哺乳類に感染しやすく、体内で増殖しやすいウイルスが生まれた可能性は否めないという状況になっている(4月5日付 共同通信)。 世界保健機構(WHO)は、4月5日付で中国におけるH7N9型トリインフルエンザの感染について、ヒトからヒトへの持続的な感染の兆候はみられないと発表したが、未だ発生源や感染経路の特定が為されておらず、ヒトからヒトへ感染したのではないかという状況証拠が出始