発ガン、発病あるいは老化とは、人体の酸化現象である。鉄釘を放置しておくと、空気中の酸素と鉄が酸化反応を起こして酸化鉄に変化し、最終的に鉄釘は崩壊し、土の一成分と化していく。これが、金属の酸化現象である。酸化現象は金属の世界だけのものではなく、これと同様な事が人体のも起きている。人間は空気気中の酸素を体内に取り入れ、エネルギーへと変換している。この変換の過程で、活性酸素あるいはフリーラジカルと呼ばれる物質が生成される。これらの物質は人体の免疫機能を維持するために必要不可欠なものであるが、これらが過剰に生成されると反対に人体を酸化させてしまうことになる。つまり、人体を形成する細胞の構成要素である脂質を過酸化し、蛋白を変遷させ、酵素を失活させ、そして核酸を分解する。この変化を人体の酸化と呼び、発ガン発病そして老化に導いていく。そして鉄釘のように体も崩壊し、遂には土の一成分と化すのである。 もし