石油など油類に汚染された土壌に、3種類の微生物を組み合わせて注入すると効率的に浄化できることを、立命館大の今中忠行教授(微生物工学)らの研究グループが発見した。今中教授が代表を務める研究開発会社「アイアイビー」(大阪市)などが特許を申請中で、経済産業省と環境省も今年5月、これらの微生物の環境に対する安全性を確認した。関連記事ダイオキシン土壌を洗浄 清水建設など…土壌環境センター新会長に大野氏記事本文の続き 油類による土壌汚染は、不動産取引の際のトラブルに発展することもある。この微生物を使うと、従来の技術より浄化期間や費用が3分の1に押さえられるといい、今中教授らは「奥村組」(同)と共同で、市場の拡大が予想される汚染土壌の浄化事業を展開していくという。 今中教授らは、石油などに汚染された土壌から油分解能力を持つ可能性がある約200種の微生物を採取し実験を行った。そのうち、「ノボスフィンゴビウ