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ブックマーク / toriiyoshiki.blogspot.com (5)

  • ETV特集「事態を侮らず 過度に恐れず」…明日放送

    もっとも、放送枠は長く馴れ親しんだ「ETV特集」で、カメラマンは何人も替わったがよく知っている奴ばかり。編集はいつもの「ほっちゃん」で、ナレーターはここ数年、ぼくの番組のほとんどを担当してくださっている濱中博久先輩。プロデューサーは仙台時代からの同僚・鶴谷邦顕(さん)なので、まぁ、あまり代わり映えのしない気分(笑)ではあった。 番組は放射線防護学者の安斎育郎さんら「福島プロジェクト」の活動を追いかけたもので、去年春に放送した「終わりなき戦い」の言わば続編である。

    ETV特集「事態を侮らず 過度に恐れず」…明日放送
    OSATO
    OSATO 2016/10/23
     「放射線の「危険」を語るにしても、あるいは逆に「安全」を語るにしても、「福島」という大括りの主語で語るのでは現実離れした議論になる。」
  • 「福島」に寄り添うということ

    春以来、 放射線防護学者の安斎育郎さんを中心とした 「福島プロジェクト」の活動を撮り続けている。 断片的には放送しているが、 いずれかの時点で一にまとめようと考えていて、 定年までに果たさなければならない「宿題」のひとつだ。 「福島プロジェクト」は、 月に一度、二泊三日で福島を訪ねて、 住民の希望を受けて放射線を測定したり、 簡単な除染や遮蔽など 自分でできる放射線防護策のアドバイスを行なっている。 安斎さんは74歳(写真左…4月、南相馬で撮影)、 東大工学部原子力工学科の一期生で、 1970年代前半から反原発の立場を明らかにしている。 そのため教授に疎まれ、 「万年助手」の地位に甘んじるなど、 ずいぶん冷や飯をわされてきた人である。 そうした経歴の持ち主でありながら、 「原発事故をい止められなかった」自責の念から 福島の住民を支える活動に乗り出した。 「原子力を推進してきた東京大学

    「福島」に寄り添うということ
  • 「福島に住んではいけない」のか?

    ぼくは福島県の桑折町(こおりまち)を取材していた。 桑折町は福島県北西部に開けた農村地帯、 桃や林檎など果実の栽培が盛んな美しい郷だ。 原発事故の前は、 この町で採れた桃を 毎年天皇家に献上していたというのが自慢である。 いま桑折町では除染が始まっていて、 果樹園と境を接して仮置き場が作られ、 除染廃棄物を詰め込んだトン袋が並んでいる。 美しい田園風景と放射性廃棄物のコントラスト、 …原発事故がもたらした異様な光景である。 もっとも、 仮置き場の入口に掲示されている放射線量は、 その日の朝の数字で毎時0.13μSvである。 低いんだな、とぼくはちょっと意外に思った。 「毎時0.13μSv」がどの程度の線量かと言えば… いま、ぼくの手もとに 日地質学会の今井登氏による放射線地図がある。 大地からの自然放射線量を計算したもので、 福島原発事故の影響は見込まれていない。 一般に東日より西日

    「福島に住んではいけない」のか?
    OSATO
    OSATO 2014/05/19
     「敢えていうなら、荒唐無稽な主張である。」<静かな怒りに満ちています。
  • 山岡士郎はなぜ鼻血を出したのか

    次回作の取材のため、一ヶ月余り全国をまわっていた。 福島原発事故から4年目を迎えて、 被災者がいまどういう思いでどんな生活を送っているのか、 あらためて知りたいと考えたのである。 双葉町の自宅に半永久的に戻れなくなった人から 被ばくを避けようとして沖縄に避難した人まで、 生活も放射線に対する不安も様々に違う人たちと会った。 最も心を動かされたのは、 現状の放射線をそれほど危険視していない人も含めて、 全員が原発事故によって それまでの人生を大きく捩じ曲げられていたことである。 原発事故の被害は「人の数だけある」と痛感した。 健康不安や財物の損傷だけが原発事故の問題ではない。 例え現在の放射線量では健康被害の怖れは小さいとしても、 それは「被害がなかった」ことを意味しないのである。 原発を推進してきた国や東電を免責するものでもない。 低線量被ばくの危険性をめぐる論議は とかく「神学論争」(水

    山岡士郎はなぜ鼻血を出したのか
    OSATO
    OSATO 2014/05/07
     「だから、「描くな」ではない。描くなら幾重にも慎重であるべきだと考える。」<メディアに関わる側からの冷静な意見。基本同意ですが、掲載を許可した側の責任についても評価してほしかった。コメントしました。
  • 不安を煽る「報道ステーション」

    今週は南相馬でロケを続けているが、 取材に訪れたお宅で一のビデオを見せられた。 一昨日に放送された「報道ステーション」である。 トップニュースで、 南相馬市で高濃度の放射能汚染が発見されたと伝えている。 全体が「誤報」とまでは云わないが、 (一部に事実の取り違え、ないしは不正確な表現がある) センセーショナルに不安を煽る内容に、 同業者として激しい怒りを禁じえなかった。 番組は古館伊知郎の思わせぶりな問いかけから始まる。 路上にこびりついた黒いシミのようなものを写真で示して、 「福島で避難している方からメールをいただきました。 みなさんはこの黒い物質をなんだと思われるでしょうか」 というのがイントロである。 (記憶で書いているので、一言一句そのままではない。) 南相馬市で局地的に高い放射線が検出された、 原因は路上にある「黒い物質」だとのレポートが続く。 地元の市議が登場して、 路上にで

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