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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/hosakanobuto (2)

  • 「ゲーム脳」という強迫観念

    文部科学委員会の視察で埼玉県和光市にある理化学研究所の脳科学総合センターに行ってきた。4年6月の佐世保事件以後、「子どもの心」と脳のメカニズムが直結して語られるような傾向を生んでいる。社会的環境的因子を排除して、子どもの情動や危機的事態を脳の器官的問題にすりかえてしまうことに、私は強い違和感を持ってきた。 「動機不明の殺人」「虐待」「ゲーム脳」「ひきこもり」「いじめ」「メール依存」「不登校」「テロリズム」「少子化」「切れる子ども」など、従来の範囲をはるかに超えて脳科学が語られるようになったのは事実である。しかし、佐世保事件を語るのに、私たちはもっと慎重であっていいという思いから昨年の(『佐世保事件から私たちが考えたこと』(ジャパンマシニスト社)を制作した。まだ、把握しきれていないバックグラウンドが存在することは、同書の中でいくつか指摘したつもりだ。 「神経神話」という呼び方で、ひとつの説

  • 神経神話と道徳教材「水からの伝言」(追記あり)

    岩波書店の『科学』3月号が、『教育を変える脳科学』という特集をしている。 一昨日の文部科学委員会で、「教育再生会議と脳科学」の関連を質した際に参考にした。特集にあたって、理化学研究所脳科学総合研究センターユニットリーダーの津忠治さんは、この特集について次のように述べている。 脳科学の知見から教育や子育への示唆を得ようとする試みは有意義な場合もあるが,誤解あるいは拡大解釈にもとづいている場合も多い.子どもは,複雑で多様な自然および社会環境の中で育っていく存在である.したがって,子どもの心身を健やかに発達させるには,多種多様な脳機能を偏らずに十二分に発達させることが望ましいと思われる.偏りのない全人的な教育への配慮が不可欠であろう。(津忠治) この特集記事の中で、専門家やジャーナリストが『神経神話が問いかけるもの』という座談会を開いていて、よく論点がまとめられているが、、座談会の後で、 『

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