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ブックマーク / rokushin.blog.ss-blog.jp (4)

  • タバコの放射線量が急増した謎を考える: 北品川藤クリニック院長のブログ

    こんにちは。 六号通り診療所の石原です。 今日は水曜日で診療は午前中で終わり、 午後は終日レセプトの点検作業の予定です。 それでは今日の話題です。 今日はこちら。 昨年の9月に発表された、 Nicotine & Tabacco Research誌のレビューです。 この内容は同時期にメディアでも報道されました。 タバコには微量の放射性物質が含まれていることは、 以前から知られていました。 ただ、この発表以前のあちこちの記載を読むと、 1日20の喫煙を1年間続けたとしても、 実効線量としては、 概ね積算でも0.2ミリシーベルト程度に留まる、 という見解が一般的でした。 国内外を問わず、 そうした内容の論文は多数存在しています。 たとえば、手元にある2006年のギリシャでの文献では、 タバコ1には平均13ミリベクレル程度のポロニウム210と、 矢張り同等のベクレル数の鉛210とが含まれ、 1

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  • 微小甲状腺癌の頻度とその意味を考える: 北品川藤クリニック院長のブログ

    こんにちは。 六号通り診療所の石原です。 今日は胃カメラの日なので、 カルテの整理をして、 それから今PCに向かっています。 それでは今日の話題です。 今日は甲状腺微小癌の頻度と、 との意味について考えます。 まず、こちらをご覧下さい。 これは1975年のCancer誌に掲載された、 古い論文ですが、 今でもこの分野ではよく引用される基礎となる文献の1つです。 内容はどういうものかと言うと、 世界中の解剖されたご遺体より採取された、 甲状腺の全組織を、 2~3ミリ間隔でスライスし、 その中にあるしこりを分析して、 甲状腺癌の有無を調べたものです。 症例数は1167例に及びます。 年齢は10歳以上で成人層が主体です。 これまでのこうした研究の中で、 現時点でも最も大規模なものの1つです。 この中で仙台から提供された、 102例の日人の甲状腺と、 ホノルルの日系人248例が含まれていて、 日

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  • 妊娠中の放射線被爆による小児癌死亡リスクを考える: 北品川藤クリニック院長のブログ

    こんにちは。 六号通り診療所の石原です。 朝から健診結果の整理などして、 それから今PCに向かっています。 それでは今日の話題です。 今日はこちら。 1997年のThe British Journal of Radiology誌に掲載された、 妊娠中の腹部へのレントゲン照射が、 胎児に与える影響についての、 それまでの研究をまとめて論じたレビューです。 著者はタバコと肺癌の関連でも多くの業績のある、 疫学研究のエキスパートです。 この内容は、 以前から一度きちんと取り上げたいと思っていたのですが、 福島の原発事故時に、 ご妊娠をされていた方に、 無用なご不安を与えることを危惧して、 これまで避けて来ました。 ただ、事故より1年が過ぎ、 事故後の被ばくを受けて、 今ご妊娠中の方は、 もういらしゃらない時期になりましたので、 今回記事にさせて頂きます。 極力慎重な記載を心掛けたいと思いますが、

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  • チェルノブイリ膀胱炎の話: 北品川藤クリニック院長のブログ

    こんにちは。 六号通り診療所の石原です。 朝から健診結果の整理などして、 それから今PCに向かっています。 それでは今日の話題です。 今日はこちら。 チェルノブイリ膀胱炎、という概念が、 先日児玉龍彦先生の国会答弁などもあって、 話題になりました。 現在の福島原発周辺の地域でも見られるような、 「低線量」の内部被曝が長期間続くことにより、 特徴的な膀胱炎が出現し、 その持続が膀胱癌の発症に結び付くのではないか、 という仮説です。 これに関しての文献は、 複数発表されていますが、 現時点で最もまとまっているのが、 上記のCarcinogenesis 誌の2009年の文献で、 児玉先生の書かれたものも、 主にこの文献の内容から取られています。 論文の内容はどのようなものなのでしょうか? まず疫学的データとして、 ウクライナでの膀胱癌の発症が、 1986年には100万人当たり26.2人であったの

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