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ブックマーク / www.m-yamamuro.com (5)

  • 少数精鋭 - Limnology 水から環境を考える

    理学部地球惑星の講義として開講している水圏環境学では、毎年初回に、下記のレポートを提出するようアナウンスします。 ーーーーーーーーーー 次の項目からひとつを選び、(1)内容の概要、(2)科学的な根拠(もしくはそう主張されていること)、(3)それに対する各自の見解、を11ポイントでA4用紙2枚以上のレポートを提出しなさい。図やグラフをいれても構いません。 ・水からの伝言 ・水素水 ・ホメオパシー ・EM菌による河川浄化 ・アサザによる湖沼の水質浄化 ・ヨシによる湖沼の水質浄化 ーーーーーーーーーーー さすがに「アサザを植えれば水質が浄化する」をまだ信じている人はマイナーだろうと、今年度は下記に変更しました。 ・水からの伝言 ・EM菌による河川や海の水質浄化 ・ヨシによる湖沼の水質浄化 ・ナノクラスター水 そうしたところ、「ヨシによる湖沼の水質浄化」を選んだ学生さんが複数いて、かつ、「流れをさ

    少数精鋭 - Limnology 水から環境を考える
    OSATO
    OSATO 2018/07/31
     地道にニセ科学(の撲滅)授業をやってらっしゃる。GJです。
  • アサザとEM - Limnology 水から環境を考える

    生態学会は「自然再生ハンドブック」というで、霞ヶ浦でアサザを植えっぱなしにする事業を紹介しています。同書では宍道湖のヨシ植栽も「宍道湖にふさわしい自然再生」と紹介しています。このヨシ植栽は、科学的根拠が皆無であったことが住民に露呈してきたこともあり、昨年10月で中止になりました。 アサザに関する誤解はかなり以前から、宗教のように全国に広まっています。中学校の理科の教科書に「アサザを植えれば微生物が水を浄化し、魚や鳥の住み場所になる」なんて記載があるほどです。 こんなことを理科で教えられた生徒さん達は、「よい細菌をいれたEM団子による水質浄化」を正しいと信じることでしょう。水質浄化に役立つとしてEM団子が広まってしまった一因は、科学的には自然再生にも水質浄化にもならない霞ヶ浦のアサザ植栽を、批判するどころかまで出して紹介するような日生態学会の見識にもあると私は思っています。 最近、

    OSATO
    OSATO 2014/02/14
     「このように、わざわざ微生物を増やす必要はないのに投入するのがよいとしている点も、EM団子と同じです。」<元々の生態系になかった植物を植える行為も疑問がある所です。
  • ホメオパシーレメディで脳のアンチエイジング - Limnology 水から環境を考える

    某女性誌が「脳のアンチエイジング」を特集していました。女性目線のこの雑誌だと、どういう取り上げ方をするのかと思って購入。中々面白い切り口の中で苦笑してしまったのが、サプリメントに関する記事。 「約20年にわたり、米国でサプリメントの仕事に携わっている」方のコメントとして「米国ではサプリメントは非常に普及していて、全国民の半数が何らかのサプリメントを毎日摂取しています。日に比べ医療費が高いという医療制度の違いもありますが、自立的な国民性や、信頼できる健康情報が豊富にあることも理由のひとつです。」と紹介。 ふ〜んと思って資料にあげられていた「米国で脳の健康に使われるサプリメントTOP10」の表を見たら、1位の魚油、2位のマルチビタミンとかはともかく、7位のビタミンDや8位のビタミンB群を抜いて6位がホメオパシーレメディ!いったいどんな「信頼できる健康情報」に支えられて6位なんでしょう?こうい

    ホメオパシーレメディで脳のアンチエイジング - Limnology 水から環境を考える
    OSATO
    OSATO 2013/05/28
     「こういったデータを載せておいて、信頼も何もないだろうと呆れました。」これかしら?>http://magazineworld.jp/croissant/850/
  • ニセ科学? −EM菌、アサザによる水質浄化 - Limnology 水から環境を考える

    今日は水環境学会のシンポジウム「水に関する情報発信・啓発の課題とその解決策」に参加しました。 ニセ科学問題に詳しい菊池誠先生からは「科学とニセ科学:特に水をめぐって」とのタイトルでご講演いただきました。水環境学会会員で自治体職員の少なからずの方にとって悩みの種になっているのがEM団子による川の水質浄化ですが、これのニセ科学性について説明いただきました。EM菌については、ご高著「もうダマされないための科学講義」でも取り上げられているので、ご参考になると思います。 寿楽浩太先生からは「科学技術に関する社会的意思決定の変化と専門家に求められるもの」とのタイトルで原発問題などを例に、トランス・サイエンスの領域が増える中で、専門家(科学者)は意志決定における役割をどう変えればよいかについてご提案いただきました。 主催者側からは山田一裕先生が「科学的思考にもとづく水環境保全活動を阻む教育的課題」とのタ

    ニセ科学? −EM菌、アサザによる水質浄化 - Limnology 水から環境を考える
    OSATO
    OSATO 2012/09/13
     「こういう記事に対して水環境学会会員が積極的にコメントしてほしい、と提案されていました。同感です。」<同感です。専門家なしで行われている環境運動があまりにも多過ぎます。
  • 義務教育を濫用するアサザ基金の詐欺行為 - Limnology 水から環境を考える

    霞ヶ浦では昭和55年以降、COD(赤線)で示される水質は悪化していません。下水道(緑の線)が普及することで、人口(青線)が増えても湖に流入する負荷が増えていない為です。 しかし今年度、全国100万人の中学生に配られる地図帳には、アサザには水質浄化機能があって、霞ヶ浦流域の子ども達がそれを植えたから水質が悪化していないという、デタラメな内容が示されています。 ビオトープ設置校の図は、茨城県の資料ではありません。アサザ基金のデータがそのまま使われています。 (アサザ基金のホームページで2011年10月までフリーにダウンロードできた資料から) そしてアサザ基金は2011年6月10日、まだ印刷にもなっていないこの地図帳について、「アサザプロジェクトが流域全域まで及んでいることがよく分かる地図となっております」との宣伝記事を掲載しました(3月1日付記事)。 一方でアサザ基金は保全関係のメーリングリス

    義務教育を濫用するアサザ基金の詐欺行為 - Limnology 水から環境を考える
    OSATO
    OSATO 2012/08/19
     似たような事例をよぉ~っく知ってます。
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