「九分九厘、がん」摘出したら、誤診でした… 病気を理由に摘出した腎臓を別の患者に移植する「病気腎移植」の提供者となった岡山県の女性(73)が、必要のない手術でがんではない腎臓を摘出されたとして、5日までに、病院を経営する同県備前市に対して、約3700万円の損害賠償を求める訴えを岡山地裁に起こした。 訴状によると、女性は06年7月、備前市立吉永病院で宇和島徳洲会病院の万波誠医師の弟廉介医師から「九分九厘、がん」と診断され、左腎臓を摘出。その後、実際はがんではなく、腎臓の一部が石灰化する症状だったことが判明し、女性は廉介医師から、腎臓を透析患者に移植したと説明を受けた。