昨年末の安倍晋三首相の靖国参拝以降、首相の側近から「問題発言」が相次いでいる。首相自身が起用した人物だけに、首相の本音と見る向きもあり、海外の視線も厳しく、政権のリスクになりつつある。やはり身内のさまざまな問題が続き、政権の体力を低下させた第1次政権の二の舞いになりかねず、首相官邸は火消しに躍起だ。 首相側近の発言で問題となったのは、首相の靖国神社参拝や中国、歴史認識に関するものだ。 首相の経済ブレーンの本田悦朗内閣官房参与は米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)のインタビューに応じたが、その記事が波紋を広げた。