苅谷剛彦さんの『学力と階層』が朝日文庫から文庫化されて出た。その解説を書いた。 苅谷さんの「意欲格差」や「学習資本」というアイディアに私はつよい影響を受けており、『下流志向』や『街場の教育論』で展開した考想は苅谷さんの『階層化日本と教育危機』がなければ書かれなかったはずのものである。 その感謝をこめて書いた解説である。とりあえずこれを読んでから、書店に走ってください。 最初に読んだ苅谷剛彦さんの本は『階層化日本と教育危機』で、その頁を開いたのは、講演のために東京から千葉に向かう総武線の車内でのことだった。手に赤鉛筆を持って、傍線を引きながら読み進んだ。しだいに赤線が増えてきて、ついに一頁全体が真っ赤になったころに、降りる駅についた。本を閉じるときに、文字通り「後ろ髪を引かれる」思いがしたことを、駅前の寒空とともに身体がまだ記憶している。 日本の教育危機の実相について、私の現場の実感とこれほ
生活保護利用者のデモに参加し財務省の前で声を上げる日笠方彦さん=8日、東京都千代田区霞が関で(圷真一撮影) 私たちの暮らしを左右する社会保障と税の一体改革関連法案が、国会で与野党の攻防の「取引材料」にされた八日。その周辺を、あるデモ隊が練り歩いた。「生活保護は恥じゃないぞ」。声を張り上げた多くは、いま生活保護を利用している人たちだ。 (小川慎一) 「ぜひ知っておいてほしいことがあります。生活保護は最後のとりでなんです」。東京・霞が関周辺の車道。車いすで生活する日笠方彦(まさひこ)さん(51)=東京都練馬区=は、歩道にいるサラリーマンたちに訴えかけた。この日デモに参加したのは百三人。支援団体の呼び掛けなどでつながった。
労働調査会のHPに載っている「労働あ・ら・かると」に、日本人材紹介事業協会の岸健二さんが「成功した起業家が陥る‘ブラック企業’への道」というエッセイを書かれています。 http://www.chosakai.co.jp/alacarte/a12-07.html ・・・今年は、なぜか相談に応じた方々が皆「自分が勤めた企業はブラック企業なのではないか?」という疑問を抱いてのご相談でした。 ・・・ご相談者の勤務先はいずれもここ10年20年で起業から急成長し、中には上場を果たした企業もあります。お話に共通するのは、創業者が経営陣として君臨しており、「創業時の起業家精神を忘れるな」と良く口にしているということです。もちろん企業を立ち上げ、発展させていく精神力をはじめとした様々な努力には、本当に心から敬意を表するものですが、困ってしまうのは、「創業時には、小さな賃借事務所に寝泊まりして、家には帰らず頑
警察庁は9日、ストーカーなどの被害者への対応を巡る警察批判が相次いでいることを受け、被害届を原則として「即時受理する」方針を決め、全国の警察本部に通達を出し、徹底を指示した。 直接のきっかけとなったのは、昨年12月に長崎県西海市で女性2人が殺害されたストーカー事件。千葉県警が被害届の受理を先送りし、その間に2人が殺害され、警察の対応に批判が高まった。 危機感を抱いた同庁は4月、「警察改革の精神の徹底等に向けた総合的な施策検討委員会」(委員長・金高雅仁官房長)を設置。00年に掲げた「国民のための警察の確立」の再徹底に向けた施策を検討していた。 同委員会のまとめた施策は、被害届について「明白な虚偽または著しく合理性を欠く」ケースを除き「即時受理を徹底する」と明記。受理しなかった場合、上司への報告を義務付けた。更に「事件化できるだろうかといった視点だけで判断し、受理を渋る傾向がある」(警察庁幹部
前回のブログの続きのようですが、 平均勤続年数について、意外と 誤解している人が多いようなので、 この機会に書いておきます。 先日出ていたこちらの記事↓ サイバーエージェント「新入社員が増えすぎて異常事態」の真相 : J-CAST会社ウォッチ 記事中で、 平均勤続年数が3.6年という ことは、3~4年で相当数辞める としています。 んな訳あるか! というレベルの話なのですが、 もちろん平均勤続年数とは そういう数値ではありません。 もしかしたら、「勤続年数」という 言葉が、辞めるまでの年数と 誤解されているのかも知れません。 当社の従業員数の推移は下記の 通りです。 ■2470名(2012年6月末時点) ■2,089名(2011年9月末時点) ■1,918名(2010年9月末時点) ■2,141名(2009年9月末時点) ■1,965名(2008年9月末時点) ■1,632名(2007年9
前回はロンドン五輪開幕に合わせ野球から少し離れましたが、今回は連載の主旨であるプロ野球ビジネスの話に戻りましょう。オールスターゲームを終えてシーズンも後半戦。セ、パ両リーグの優勝争いもここからさらに激しさを増してきます。 「人気のセ。実力のパ」。今年のオールスターゲームは、有力投手がメジャーリーグに移籍してしまったパ・リーグに対し、セ・リーグが2勝1敗と勝ち越しましたが、日本の2つのリーグは昔からこんなふうに呼ばれてきました。 巨人という全国区の人気球団を持つセ・リーグに対してテレビ中継がほとんどなく知名度も低いパ・リーグ。「人気、実力云々」という表現は、おそらくそんなパ・リーグに対する判官びいきが生んだ言葉かもしれません。 しかし、両リーグをビジネス面から比較すると、今では「放映権のセ。スタジアムのパ」と表現できるかもしれません。両リーグの球団経営には大きな違いが現れ始めています。 巨人
印刷 仙台市の私立高校の男子生徒(16)が「同級生らにいじめられた」として宮城県警に傷害容疑などで被害届を出した問題で、学校側が、火のついたたばこを被害生徒の腕に押しつける「根性焼き」をしていたとされる生徒を自主的に退学させていたことが分かった。 高校を運営する学校法人の常務理事によると、被害生徒は当初、腕のやけどの痕について「同学年の男子生徒に頼んでつけてもらった」と説明した。学校側はこの生徒について、「頼まれたとしても、火のついたたばこを押しつけるのは許されない」と判断。退学届の提出を促し、7月31日付で退学処分にしたという。 一方、被害生徒を殴ったり蹴ったりしていたとして、別の男子生徒3人を自宅謹慎処分にしていた。学校は3人の行為はいじめと認識したが、たばこを押しつけた行為がいじめだったかどうかは調査中という。生徒らの聞き取りを始めている。
すこし前の本だが、興味深いデータを見つけたので紹介したい。 ハーバード・ロー・スクールを卒業後、日産自動車法規部などを経て、東京大学大学院(法学政治研究科)で教鞭をとるダニエル・フットは、「アメリカ人は訴訟好き」「日本人は訴訟嫌い」という“常識”に疑問を持った。 フットは、『裁判と社会―司法の「常識」再考』のなかで、日本(2000年)、アメリカ(2001年)、中国(1995年)で行なわれた大規模意識調査を例に挙げる。 質問者はまず、以下のような3つの仮想事例を提示した。 【友人との紛争】ある人が友人に1カ月分の給料にあたる金額を貸しましたが、返済期限がきても友人はその金を返そうとしません。友人と交渉しても、友人はその金を返しません。その場合、その人が次の行動をとることをどう考えますか? 【電器屋との紛争】ある人が電器屋から1カ月分の給料にあたる価格の電気器具を買ったところ、それは不良品でし
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