ブックマーク / www.tachibana-akira.com (35)

  • 「生涯現役」社会の不都合な事実 週刊プレイボーイ連載(595) – 橘玲 公式BLOG

    「何歳まで働くつもりですか?」という調査で、「70歳以上」との回答が39%(「70~74歳」21%、「75歳以上」18%)と過去最高になりました。「定年後は年金をもらって悠々自適」が当たり前だった日でも、生涯現役へと大きく価値観が変わっていることがわかります。 「いつまでも元気に働く」ために大事なのは、健康とスキルです。医療技術の進歩によって平均寿命だけでなく健康寿命も延びていますが、スキルがなければ雇ってもらえないかもしれません。そこで注目を集めているのがリスキリング、すなわち職業教育です。 しかし、何歳になっても新しいスキルを身につけることができるのでしょうか? 70歳を過ぎてからプログラミングを勉強しはじめ、81歳でスマホ向けのアプリを開発し、アップルのティム・クックCEOから「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介された日人女性がいますが、誰もが真似できることではないでしょう。 「職

    Outfielder
    Outfielder 2024/03/11
    週刊プレイボーイで「生涯現役」つったら、普通は回春系の記事を期待するのに違っていてがっかりである
  • 女の子同士のいじめはどういうルールで行なわれているのか? – 橘玲 公式BLOG

    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2020年3月26日公開の「「間接的攻撃」を多用する裏攻撃による「女の子のいじめ」の研究」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** #MeToo運動で頻繁に登場したのが、“toxic masculinity”という言葉だ。これは日語で、「毒々しい男らしさ」と訳されている。「男はマッチョであるべき」というマチズモのことだが、そこにtoxic(毒性の)というネガティブな形容詞をつけたことで、「セクハラやドメスティックス・バイオレンス、レイプなど

    Outfielder
    Outfielder 2023/11/25
    「嫌悪を示すしぐさや表情を見せる」例えばこういうやつ https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2261237 「社会的に排除したりする」例えばこういうやつ https://b.hatena.ne.jp/entry/s/sites.google.com/view/againstm/home
  • 第112回 差別生み出す「年収の壁」(橘玲の世界は損得勘定) – 橘玲 公式BLOG

    民主的な社会の大原則は、すべての市民を無差別(平等)に扱うことだ。人種、民族、性別、出自、性的指向などの属性で個人の扱いを変えることは差別として容認されないし、ものすごく嫌われる。 ところが日では、こうした市民社会の原則に反することがたくさんある。正規/非正規の「身分差別」が典型だが、国民年金の第3号被保険者制度もそのひとつだ。 日は国民皆年金で、すべての成人が年金保険料を支払い、原則65歳から納付総額に応じた年金を受給することになっている。だが奇妙なことに、保険料を支払うことなく年金を受け取れるひとたちがいる。これが第3号被保険者で、その多くはサラリーマンや公務員の夫をもつ専業主婦だ。 この制度がものすごく不公平なのは、次のようなケースを考えてみればいいだろう。 ある女性はシングルマザーとして幼い子どもを育て、年収300万円程度の苦しい生活をしながら満額の年金保険料を支払っている。

    Outfielder
    Outfielder 2023/11/08
    「家父長制を批判してきたフェミニストが、この差別的な制度に反対しないばかりか、逆に支持」
  • リベラル化によって異世界は一般社会に回収されていく 週刊プレイボーイ連載(564) – 橘玲 公式BLOG

    綺羅星のごとく男性アイドルを輩出してきたジャニーズ事務所の創設者(故人)に少年愛の性癖があることは、1960年代から業界関係者のあいだでは公然の秘密で、80年代末には元アイドルの告発がベストセラーになって広く知られることになりました。90年代末には『週刊文春』が連続キャンペーンを行ない、それに対してジャニーズ事務所が提訴、一審では文春側が敗訴したものの、東京高裁は「セクハラに関する記事の重要な部分について真実であることの証明があった」と認定し、2004年に最高裁で判決が確定しています。 ところが、日のほとんどのメディアはこの裁判を報じませんでした。ジャニーズ事務所の圧力を恐れたからだとされ、たしかにそうした事情もあるでしょうが、その背景には「しょせん芸能人の話」という認識があったはずです。 事態が動き出したのは今年3月、イギリスのBBCが「J-POPの捕者 秘められたスキャンダル」と

    Outfielder
    Outfielder 2023/06/06
    「映画界では、新人女優がプロデューサーなど実力者と性的な関係をもつことはよくある話だとされてきました」園子温さんとカウアンさんでは盛り上がりが全然違うの、担いでるのがどっちサイドかによるのかしら
  • 大学教育に意味はあるのか? – 橘玲 公式BLOG

    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載しています。 前回は「あなたの一票には意味があるのか?」をアップしましたが、今回はリバタリアンの経済学者ブライアン・カプランの『大学なんか行っても意味はない? 教育反対の経済学』(みすず書房)を紹介します。原題は“The Case Against Education; Why the Education System Is a Waste of Time and Money(「教育」を被告人とする訴訟事例 教育システムが時間とカネの無駄である理由)”。(公開は2021年5月20日。一部改変)。 ********************************************************************

    Outfielder
    Outfielder 2022/07/23
    コロナによるリモート化により「大学教育の意味」が問い直されている状況なのは間違いないが、「学問の権威を振り回す」系の大学教員ほど旧態依然な抽象論しか言えてないのも顕著に目立つ
  • 「善意の支援」が苦しむひとをより傷つける 週刊プレイボーイ連載(467) – 橘玲 公式BLOG

    新型コロナウイルス禍で孤独や孤立の問題が深刻化していることを受け、政府は内閣官房に「孤独・孤立対策担当室」を設置しました。 ヒトは徹底的に社会化された動物なので、つながりを断たれることで身体的にも精神的にも深刻な負の影響を受けます。孤独に苦しむひとをすこしでも減らすことが社会の目標になるのは当然でしょう。 しかし、ここには難しい問題があります。善意のサポートが、逆に相手を傷つける可能性があるからです。このことは次のような心理実験で確かめられました。 被験者はニューヨークの大学に通う女子学生で、支援者(他の学生)から人前でスピーチするためのサポートを受けます。アドバイスは「あからさまなもの(こうすればいい)」と「間接的なもの(自分だったらこうする)」の2種類で、さらに、サポートする側に優位性がある条件(あなたによい方法を教えてあげる)と、無力さを感じさせる条件(わたしの方がアドバイスを必要と

    Outfielder
    Outfielder 2021/03/16
    「押しつけがましいサポートは、マウンティングされるのと同じ」
  • メディアの「説明責任」はけっきょくこういうこと 週刊プレイボーイ連載(439) – 橘玲 公式BLOG

    東京高検検事長が新聞記者宅で賭け麻雀に興じていたことが発覚して辞職した事件で、産経新聞と朝日新聞がそれぞれ参加した社員に停職1カ月の処分を発表しました。これに対して、「賭け麻雀で逮捕・書類送検された有名人もいるのになぜ違法行為で処罰されないのか」「一方の当事者が辞職しているのに社内処分が軽すぎるのではないか」などの批判がありますが、これはとりあえず脇に置いておきましょう。 メディアの対応としてきわめて疑問なのは、両新聞社とも、事件発覚後にいちども記者会見を開かず、取材を拒否していることです。自分たちは常日頃、政府や行政、大企業に対して「説明責任」を声高に求めているにもかかわらず、自らの説明責任を平然と放棄するのはダブルスタンダードの極みでしょう。 ここで、「記者会見はやっていないとして、なぜ取材拒否しているとわかるのか?」との質問があるかもしれません。それは、週刊プレイボーイ編集部を通じて

  • 新型肺炎「クルーズ船」対策はすべて素人の思いつき? 週刊プレイボーイ連載(422) – 橘玲 公式BLOG

    政府の新型肺炎対策が混迷をきわめています。感染拡大にいまだ収束の見通しは立ちませんが、現時点でわかったことをまとめておきましょう。 クルーズ船の対応で官房長官は「感染防止を徹底」と胸をはりましたが、結果は死者7名、感染者約700名にのぼりました。同様の状況にあったクルーズ船から乗客を下船・自由解散させたカンボジアは「中国におもねっている」とさんざん批判されましたが、その後、確認された感染者は1名です。どちらが正しかったかは議論の余地すらなく、非人道的な環境で長期間拘束された乗客・乗員はほんとうにかわいそうです。 春節の時期に多くの中国人観光客を受け入れたことも批判されています。アメリカのように中国全土からの入国禁止を徹底していれば感染拡大を防げたというのです。 「政治は結果責任」ですからどちらも大失態でしょうが、このウイルスが未体験であることを考えればいちがいに責めることもできません。感染

    Outfielder
    Outfielder 2020/03/16
    「自分は文句ばかりいって、なんでもやってもらえると思っている国民」
  • 『上級国民/下級国民』をベルカーブとロングテールで説明する – 橘玲 公式BLOG

    新刊『上級国民/下級国民』が発売されたあと、後期近代において不可逆的に格差が拡大していく理由を「ベルカーブからロングテールへ」で説明できることに気づきました。以下にまとめておきますので、を読んでいただいた方は参考にしてください(未読の方にもわかるように書いています)。 「ベルカーブ(正規分布)の世界」では、平均付近にもっとも多くのひとが集まり、極端にゆたかなひとや、極端に貧しいひとは少なくなります。下の図では平均から1標準偏差以内(偏差値では40~60)の範囲に全体の約7割(68.3%)が収まります。 これを「中間層」とするならば、平均から2標準偏差以上離れた「中流の上」(偏差値60~70)と「中流の下」(偏差値30~40)はそれぞれ1割強(13.55%)で、「(広い意味での)中流」=平均値の2標準偏差以内に全体の95.4%が収まります。まさに、昭和の「1億総中流時代」です。 それに対し

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  • 「男女を平等に扱わないこと」は差別なのか? 週刊プレイボーイ連載(359) – 橘玲 公式BLOG

    女子受験生に不利な得点操作をしていたことが明らかになった東京医科大学につづいて、文部科学省の調査ですくなくとも6大学が「不適切な入試の疑いが高い」とされました。報道によれば、女性や浪人回数の多い受験生を不利に扱ったり、合格圏外の同窓生の子どもを入学させていたとされ、柴山昌彦文科相は「合理的な理由が必ずしも見てとれない」として大学側に説明責任を求めています。 第三者委員会の調査によれば、東京医大は2年間で55人もの女子受験生を一方的に不合格にしており、これはもちろん許されることではありません。とはいえ、メディアの論調を見ていると、いったいなにが問題なのかをちゃんと理解できていないようです。 今回の不正は、「すべての受験生を平等に扱っていないから」ではありません。私立学校には公序良俗に反しない範囲で生徒を選別する裁量が認められており、宗教系の学校が信者の子どもを優先的に入学させることは世界じゅ

    「男女を平等に扱わないこと」は差別なのか? 週刊プレイボーイ連載(359) – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2018/11/12
    「アジア系に対する人種差別そのもののように見えますが、あれほどPCにうるさいアメリカでも大きな社会問題になっているわけではありません」連中が黄色人種をナメてるだけじゃね?
  • 第73回 働き方改革、「身分制」打破から(橘玲の世界は損得勘定) – 橘玲 公式BLOG

    安倍政権の進める働き方改革では、残業時間を減らして生産性を高めることが強調されている。しかしその前に、「なぜ日の(男女の)サラリーマンは残業時間が長いのに、先進国でいちばん生産性が低いのか」をちゃんと考える必要がある。 世界の労働者のエンゲージメント(会社や仕事に対するかかわり方)の度合いを調べると、日のサラリーマンは最低レベルだ。それもひとつの調査ではなく、OECDを含む10の機関でほぼ同じ結果が出ている。 これを手短に要約すると、「日のサラリーマンはものすごく長い時間働いているものの、生産性がものすごく低く、世界でいちばん会社を憎んでいる」ということになる。なぜこんなヒドいことになるのだろうか。 家庭に目を転じてみると、日では若い女性の3割が「将来は専業主婦になりたい」と思っているという。しかし不思議なことに、家庭生活に満足している女性の割合を国際比較すると、共働きが当たり前の

    第73回 働き方改革、「身分制」打破から(橘玲の世界は損得勘定) – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2018/01/15
    「日本のサラリーマンは世界でいちばん会社を憎んでいる」「家庭生活に満足している女性の割合を国際比較すると、日本の女性は4割ちょっと」ひょっとして、何のアンケートにでも文句言う国民性なんじゃね?
  • 「リベラル」が嫌いなリベラリストへ – 橘玲 公式BLOG

    新刊『リベラル」がうさんくさいのには理由がある』の「まえがき」を、出版社の許可を得てアップします。 ************************************************************************ 最初に断っておきますが、私の政治的立場はリベラリズム(自由主義)です。 故郷に誇りと愛着と持つという意味での愛郷心はありますが、国(ネイション)を自分のアイデンティティと重ねる愛国主義(ナショナリズム)はまったく肌に合わず、国家(ステイト)は個人が幸福になるための「道具」だと考えています。 神や超越的なもの(スピリチュアル)ではなくダーウィンの進化論を信じ、統計学やゲーム理論、脳科学などの“新しい知”と科学技術によって効率的で衡平(公平)な社会をつくっていけばいいと考える世俗的な進歩主義者でもあります。 自由や平等、人権を「人類の普遍的な価値」とす

    「リベラル」が嫌いなリベラリストへ – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2018/01/02
    「「リベラル」を批判すると、問答無用で「右翼」のレッテルを貼られ「知識人」から排除」
  • 教育無償化の”不都合な真実” 週刊プレイボーイ連載(308) – 橘玲 公式BLOG

    「人づくり革命」を打ち出した安倍首相は、消費税の増税分を教育無償化や社会保障制度の充実にあてるとして解散・総選挙に踏み切りました。「コンクリートから人へ」を掲げて高校無償化を実現したのは民主党政権で、「保守・伝統主義」であるはずの安倍政権はますますリベラル化して、もはやかつての民主党と区別がつかなくなっています。 ところで「教育無償化」は、アメリカ経済学者でノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンの研究を根拠にしているとされます。 1960年代に、3歳から4歳の子どもたちに就学前教育を行ない、その結果を40年にわたって追跡するという大規模な実験が行なわれました。ヘックマンはこの実験を詳細に検討し、教育支援を受けたグループは、高校卒業率や持ち家率、平均所得が高く、婚外子をもつ比率や生活保護受給率、逮捕者率が低いことを明らかにしました。社会全体の投資収益率は15~17%で、100万円

    教育無償化の”不都合な真実” 週刊プレイボーイ連載(308) – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2017/10/16
    「実験対象が黒人」モルモットは有色人種か・・・
  • 日本社会を「破壊」し腐らせていくひとたち 週刊プレイボーイ連載(301) – 橘玲 公式BLOG

    年収の高い専門職を対象に、労働時間ではなく成果に基づいて賃金を払う「高度プロフェッショナル制度」をめぐって連合が大混乱に陥っています。政府が労働基準法改正案を国会に提出することを見込んで、残業時間の上限規制を条件に容認に転じたところ、これまで「残業代ゼロ法案」のレッテルを貼って反対してきた傘下の組合が猛反発して合意を撤回したのです。 とはいえ、これは連合の神津会長が安倍総理と直接交渉して決めたことですから、「あの話はなかったことにしてください」ですむわけがありません。日の労働運動が大きな岐路に立たされたことは間違いないでしょう。 この出来事で興味深いのは、法案に反対するひとたちが、なぜ連合が「残業代ゼロ」を容認したのか理解できず思考停止状態に陥っていることです。彼らは「急に梯子をはずすのは裏切りだ」と怒り狂いますが、なぜ梯子をはずされたのかを考えようとしません。その理由はものすごくかんた

    日本社会を「破壊」し腐らせていくひとたち 週刊プレイボーイ連載(301) – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2017/08/14
    「彼らは自分たちを「リベラル」と名乗っています」
  • 「差別とは無関係」といいながら差別するひとたち 週刊プレイボーイ連載(300)  – 橘玲 公式BLOG

    民進党の蓮舫代表(7月27日に辞任を表明)が「二重国籍でないことを証明する」ため、戸籍の写しなどを公表したことが波紋を広げています。この問題についてはネットを中心に膨大な議論がありますが、話がややこしくなるのは、「国会議員が二重国籍なのは違法だ」と思っているひとが(ものすごく)たくさんいることです。すでに指摘されているように、公職選挙法では国会議員が日国籍であることを定めているだけで、二重国籍を排除する規定はありません。 2007年の参院選挙では、国民新党がアルベルト・フジモリ元ペルー大統領を比例代表候補として擁立していますが、フジモリ氏が日とペルーの二重国籍であることはまったく問題にされませんでした。蓮舫代表のケースでは、国籍についての過去の発言に矛盾があることは確かですが、司法の判断の前に経歴詐称と決めつけ、有権者によって選ばれた議員の資格を一方的に否認するのは民主国家としては明ら

    「差別とは無関係」といいながら差別するひとたち 週刊プレイボーイ連載(300)  – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2017/08/07
    「この話を蒸し返したのが、安倍政権を“独裁”と批判し、“リベラル”を標榜する民進党自身」
  • 首相の妻をめぐって議論が空回りする理由 週刊プレイボーイ連載(284)  – 橘玲 公式BLOG

    当初はささいなことと思われていた森友学園問題は、理事長の国会での証人喚問で一気にヒートアップしました。密室での献金や講演料の授受は水掛け論としても、疑惑が公になったあとも首相夫人が副園長(理事長夫人)と頻繁にメールのやりとりをしていたことや、小学校を建てる国有地の借地期間の件で理事長が直接、首相夫人に電話をかけ、経産省から出向していた秘書官が財務省に照会し、回答をFAXしていたことは大きな衝撃でした。政府はこれまで首相夫人を「私人」と説明してきましたが、民間人からの依頼を官僚に処理させていたことでこの理屈は破綻しました。 この件で不思議なのは、首相官邸がメールやFAXの存在をまったく把握できていなかったらしいことです。これはようするに、国家の危機管理を担う日国首相は、がなにをやっているかまったく知らないし、その行動をなんら「管理」できていないということでしょう。この驚くべき事実は、最近

    首相の妻をめぐって議論が空回りする理由 週刊プレイボーイ連載(284)  – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2017/04/10
    「民進党代表の家族がテレビで紹介されたときは、「夫をヒト扱いしない人が国民をヒト扱いするのか?」とバッシングしたことを思えば」あったあったwwww
  • 給付型奨学金がうさんくさいのには理由がある 週刊プレイボーイ連載(268)  – 橘玲 公式BLOG

    この国ではときどき理解できない出来事と遭遇します。そのひとつが、自民党が導入を目指している給付型奨学金です。 教育関係者は、「高収入の家庭の子弟しか有名大学に入学できない」という統計を好んで取り上げ、経済格差を解消するには貧しい家庭を経済的に支援すべきだと主張します。これは「国が教育費を援助せよ」ということですが、そのお金(税金)が学校すなわち教育関係者に支払われることは決して口にしません。私はこれを欺瞞だと思いますが、ここではその話はおいておきましょう。 その一方で、「日学生支援機構」(旧日育英会)の貸与型奨学金では延滞が問題になっており、14年度末で延滞者約17万3000人(全体の4.6%)、延滞額の総額は898億円にのぼります。延滞者の約8割が年収300万円未満だったことから、奨学金の返済負担が貧困を助長しているとして、返済の必要ない給付型奨学金の導入を一部の議員が強く求めたので

    給付型奨学金がうさんくさいのには理由がある 週刊プレイボーイ連載(268)  – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2016/12/05
    「日本の貧困でもっとも深刻なのが母子家庭であることは多くの調査で指摘されています」
  • 「差別」とは証拠によって合理的な説明ができないこと 週刊プレイボーイ連載(254) – 橘玲 公式BLOG

    すこし前のことですが、スタジオジブリのアニメ映画『思い出のマーニー』などの元プロデューサーが、英紙ガーディアンで女性差別的な発言をしたとして問題となり、ネット上で謝罪する騒ぎが起きました。 ジブリアニメはこれまですべて男性監督でしたが、ガーディアンの記者から、「今後、女性監督を起用することはあるのか」と問われ、元プロデューサーは、「女性は現実的な傾向があり、日々の生活をやりくりするのに長けています。一方、男性は理想主義的な傾向があります。ファンタジー映画には、そうした理想主義的なアプローチが必要です」として、「女性監督にファンタジー映画をつくれない」ととられても仕方のない発言をしています。 そもそも元プロデューサーは取材時点でジブリを退社しており、会社の方針についてこたえる立場にありませんでした。しかしそれ以上に残念なのは、アカデミー賞にノミネートされた男優・女優がすべて白人だったり、これ

    「差別」とは証拠によって合理的な説明ができないこと 週刊プレイボーイ連載(254) – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2016/08/16
    要はこの人は「エビデンスがあれば差別ではないからガタガタ言うな」と言いたい
  • 日本の自殺率は、長期的には高くなっていない 週刊プレイボーイ連載(115) – 橘玲 公式BLOG

    の年間自殺者数はようやく3万人を下回ったものの、自殺率(人口10万にあたりの自殺者数)でみれば、あいかわらずロシア・東ヨーロッパなど旧共産圏の国々と並んで世界でもっとも自殺の多い国になっています。「小泉政権のネオリベ的改革で経済格差が広がったからだ」といわれますが、こうしたわかりやすい説明はほんとうに正しいのでしょうか? 精神科医の冨高辰一郎氏は『うつ病の常識はほんとうか』で、「長期的には日の自殺率は高くなっていない」と論じています。 たしかに日の自殺者数は1900年の約1万人から現在の約3万人まで、時代ごとの増減はあるものの右肩上がりで増えています。しかしこれだけで、「日は自殺大国になった」と決めつけることはできません。元になる人口そのものが増えているからです。 1900年の日の人口は約4000万人で、現在は1億2000万人です。それを考えれば自殺者の実数が増えるのは当たり前

    日本の自殺率は、長期的には高くなっていない 週刊プレイボーイ連載(115) – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2013/09/24
    「自殺防止のための施策を推進しなければいけないときに、標準化自殺率みたいな数字を恣意的にいじったデータを世に出すべきでない」というコメントを見てびっくりしたことがある
  • “ネオリベ化する福祉国家”オランダから日本の未来が見えてくる – 橘玲 公式BLOG

    『マネーポスト』の2013年新春号に書いた記事を、編集部の許可を得て転載します。日ではあまり馴染みのないオランダの政界の話ですが、非常に示唆的です。 なお、文でも述べていますが、この記事の元ネタは水島治郎氏の『反転する福祉国家 オランダモデルの光と影』で、これはヨーロッパの政治状況を考えるうえでの必読書です。 ************************************************************************ 今回は、オランダの政治について書こうと思う。 おそらく、この一行だけで読む気をなくしたひともいるだろう。でもこれは日でいま起きていることを知るうえでたいへん興味深い話なので、しばしおつき合い願いたい。 オランダは、売春とマリファナを合法化した国として有名だ。アムステルダムのホテルに泊まると、各部屋に観光協会の小冊子が置いてあって、そこ

    “ネオリベ化する福祉国家”オランダから日本の未来が見えてくる – 橘玲 公式BLOG
    Outfielder
    Outfielder 2013/03/07
    ひょっとして橘さんはネオリベを褒め言葉で使ってるのか