国内で唯一運転している福井県の大飯原子力発電所で、「活断層」かどうかで意見が分かれている敷地内の断層について、関西電力は新たに地下を掘って調べた結果「活断層ではない」という見解を示しました。 大飯原発では、国の原子力規制委員会が、専門家とともに「F-6」という敷地内を南北に走る断層の調査を去年2度行っていますが、「活断層」かどうかで専門家の意見が分かれています。 関西電力は、3号機の南側で、長さおよそ70メートル、深さおよそ40メートルの溝を新たに掘って地層を調べました。 その結果、溝の底で見つかった断層は、向きや傾きからF-6断層とみられ、その20メートルほど上にあるおよそ23万年前の火山灰を含む地層に変形が見られなかったということです。 このため関西電力は、「活断層の定義となっている、12万から13万年前以降には動いていない」として、「F-6断層は活断層ではない」という見解を示しました