発達障害などのため通常の学級で学びながら一部の授業を別の教室で受ける「通級指導」の対象となっている小中学生は全国で9万人余りと、これまでで最も多くなったことが文部科学省の調査で分かりました。 文部科学省が全国の公立小中学校を対象に調べたところ、通級指導を受けている子どもは去年5月1日の時点で9万270人と、前の年度より6520人増え、これまでで最も多くなったことが分かりました。調査を始めた平成5年度に比べて7倍余りに増えています。 障害別にみますと、言語障害が最も多く3万5337人、次いで注意欠陥多動性障害が1万4609人、自閉症が1万4189人、学習障害が1万3188人などとなっています。 一方、障害に応じた指導ができる担当教員は7006人と前の年度より444人増えましたが、教員1人当たりが担当する子どもは平均で13人と、ここ数年、横ばいとなっています。 文部科学省は「障害のある子どもに