名古屋市の河村たかし市長は25日、愛知県の大村秀章知事の辞職勧告決議を求める請願を県議会事務局に提出した。理由として芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の市の未払い負担金を巡る訴訟や企画展「表現の不自由展・その後」の展示内容を挙げ「知事としてふさわしくない」と指摘した。 河村市長は昭和天皇の肖像を燃やすシーンが含まれる映像作品など不自由展の展示が政治的中立性を欠くと問題視し、留保していた負担金約3380万円の不支出を表明。大村知事が会長を務めるトリエンナーレ実行委員会は5月、支払いを求めて市を提訴し、法廷闘争に発展した。 大村知事をめぐっては、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が解職請求(リコール)に向けた署名活動を開始。河村市長も支援を表明している。