ブックマーク / ikeuchisatoshi.com (8)

  • 実はNHKBS1はすごいインテリジェンス情報の塊 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    春の番組改編で、NHKBS1の国際ニュース番組もいろいろ変わった。NHKBS1の各種の国際ニュース番組は、国際情勢を見る上で必須のツール。 時間はスポーツなどで変わることがあるけれど(←やめてほしいです。ニュース・チャンネルとスポーツ・チャンネルは分けてください、NHKさん。特に、オリンピックやワールドカップがある期間には国際ニュース番組がぐっと減るというのは困ります。まさにその陰で毎回世界で大事件が起こっているじゃないですか)、私が特に重視しているのは以下の番組。 「ワールドニュース」(朝6:00~6:50) 「キャッチ!世界の視点」(朝7:00~7:50) 「ワールドニュース・アジア」(午後2:30~2:50) これだけのために受信料を払っても安くない、というか個人的にはこれだけのために払っているとすら思っている。それに加えれば深夜12時からのBS世界のドキュメンタリー。 これらの番組

    実はNHKBS1はすごいインテリジェンス情報の塊 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    Outfielder
    Outfielder 2017/06/03
    おまえら受信料ちゃんと払え
  • 現在の歴史認識問題について | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    現在の東アジアの国際政治の最大の課題は、すでに活力を失った日をどう縛るかではなく、活力がありすぎる中国をどう縛るか(「縛る」という表現がよくなければ、「の首に鈴をつける」)というものである。この基礎の基礎が、日の議論ではしばしば忘れられていないだろうか。 かつて「日を縛る」ことが東アジアの平和になにがしか役立っていた時代があった。といってもその間に東アジアに地域紛争は起きていたが。その時代を生きてきて、「どう日を縛るか」を考えて発言して、それによって自我を形作り人生を築いてきた人たちが、現在高齢化し、新たな世界状況を見る意欲や能力を失っている。歳をとれば無理もないことである。かつて高齢者が希少だった頃は、むやみに新しいことを知っている必要はなかった。昔の知恵を伝えてくれるだけでよかった。 「自分たちが信じてきたもの、当然と思っていたもの、支えにしてきたものが、大きく変わってしまっ

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  • 井上達夫『リベラルのことは嫌いでも・・・』を読んでしまった | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    駒場の東大の生協で発売されたばかりのこれを買ってきた。 『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門』(毎日新聞出版) 「タイトルがね〜」とくさしながら読み始めたが中身がすごく真摯でかつ単刀直入なので引き込まれてしまって、タイトルなど気にならなくなった。いや、当に、リベラリズムのことは嫌いにならないでください、と心の底から思った。 (「人文系の先生のことは嫌いでも、人文系学部は社会に必要だから嫌いにならないでくださ〜い」とか応用が効くような気もしてきた) この著者は、私が大学に入った頃、1・2年の教養学部の頃に『共生の作法』(創文社、1986年)を読んで以来、が出るたびに買って読んできた。 思い出深いのはやはりこれでしょうか。こののインパクトはすごかった。 『他者への自由―公共性の哲学としてのリベラリズム』(創文社、1999年) その当時

    井上達夫『リベラルのことは嫌いでも・・・』を読んでしまった | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    Outfielder
    Outfielder 2015/06/17
    「「学者の言うことを聞け」というのは、都合のいい時だけ都合のいい「権威」を祭り上げて付和雷同を誘い、異論を権威主義で黙らせるといったことではないのです」
  • イスラーム教をなぜ理解できないか(4)「リベラル・バイアス」を単刀直入に言うと | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    先日紹介した、Temptations of Powerの著者Shadi Hamid氏が、‘Moderate Muslims’という小文をワシントン・ポスト紙のブログに寄せている。 「穏健派ムスリム」を探すのはもうやめよう、という議論で、欧米で(日でもそれを一知半解に真似て)繰り返されるクリシェの批判から、根的な思想問題に触れている。 The way we use the term, “moderate” means little more than “people we like or agree with.” Almost always, it signals moderation relative to American or European standards of liberalism, freedom of speech, gender equality and so on

    イスラーム教をなぜ理解できないか(4)「リベラル・バイアス」を単刀直入に言うと | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    Outfielder
    Outfielder 2015/06/14
    「日本の俗説は、「中東」を根拠にして「欧米」を叩いているふりをしながら、実際には欧米の特定の学説を権威として掲げて日本での言説支配の手段とし、要するに流用しているだけ」
  • イスラーム教をなぜ理解できないか(1)「こころ教」のガラパゴス | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    最近、いろいろな聴衆に向けて『イスラーム国の衝撃』を叩き台にして話す機会が多いのだけれども、イスラーム教の来の教義・規範・体系を話しても、必ずと言っていいほど「分からない」と言われる。 かなり単純化して基的なところを話しても「分からない」と言われるので、問題はイスラーム教の教義そのものやそれを私がどう解説するかではなく、日の聞き手の側に、「宗教」というものに対する頑迷な思い込みがあるからではないかと痛感する。 日の現在の宗教認識について、ヒントになる論説があったので紹介してみよう。 「「こころ教」と「原理主義」の時代が来る? ビジネスパーソンのための仏教入門(4)」 この記事は、浄土真宗の僧侶で仏教学者でもある佐々木閑氏へのインタビューである。佐々木氏はここで、日の既成仏教の「こころ教」化という概念を提示し、批判している。メインストリームの「こころ教」化が、そこで満たされない層の

    イスラーム教をなぜ理解できないか(1)「こころ教」のガラパゴス | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    Outfielder
    Outfielder 2015/06/11
    「一部の思想家・ジャーナリストなどが「反体制」の旗印にこれを応援したりするので、政治問題化してややこしくなる」
  • MERS(中東呼吸器症候群)がなぜ韓国で? | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    昨日は原稿を書きながら長野新幹線で往復という慌ただしい1日。今日も休日出勤で朝から晩まで一般聴衆や学生さんの相手します。 というわけで要点だけ。韓国で2次・3次感染が出て大問題になっているMERS(中東呼吸器症候群)について。 結論から言うと、今回は「中東」の問題というよりも韓国の保健衛生体制がなぜ感染拡大を止められなかったか、そもそもなぜ韓国人が多く中東にいるのかといった点に私としては関心が向く。中東で感染爆発が起こっているとは言えないからだ。もちろん、感染源が日にとっては近くに来たというのは危険ではあるし、世界全体から見ても、感染源の広がりは深刻な危険をもたらす。しかしウイルスの変異によるヒト−ヒト感染力の強まりといった病原体そのものの変化はまだ確認されていない。 MERSについては昨年の流行の時期に短く記していた。 「MERS(中東呼吸器症候群)はラクダでうつるらしい(2014年2

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    Outfielder
    Outfielder 2015/06/06
    環境が過酷で社会文化的なギャップが大きく政治的な不安定性や不透明性がある中東で、現地の人たちや各国からの労働者達と揉まれてやっていけます、やっていく気があります、という日本人を大人数集めることは難しい
  • 【寄稿】『文學界』の「反知性主義」特集に | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【寄稿】『文學界』の「反知性主義」特集に | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    Outfielder
    Outfielder 2015/06/06
    この記事に怒っている人もいるが、特定の傾向とかあるのかしら?
  • 「反知性主義」を読むならこの二冊 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    前項からの続き。 「反知性主義」が現代社会の重要で興味深い現象であることは確かだ。 それについて読むならこの二冊だろう。 まず、「反知性主義」に対する最近の関心の高まり・深まりを代表するのが、森あんり『反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮選書)。 基的には「近年の学問的話題」としての「反知性主義論」の成果はこれだけ。あとは全部便乗です。最近便乗を出す速度だけは早くなってきているので、いいが出ていいテーマが提起されたな、と思う間もなくあっという間に便乗が溢れて、そういうのは大人数で書いているからそれぞれが大声で宣伝して、実際に学術的な知見を提示している人の声がかき消されてしまう。 このについての最もいい紹介は「週刊新潮」の匿名記者の短評紹介だったな・・・自社宣伝とはいえ、いい線をついていた。アメリカの反知性主義とはそれ自体がある種の知性的立場でもあり、近代的の

    「反知性主義」を読むならこの二冊 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    Outfielder
    Outfielder 2015/06/05
    「「反知性主義=バカ」なんて話ではない」
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