インターネット通販で届く荷物に段ボール箱はつきものだ。そのまま放置すると、害虫のすみかになってしまう場合があるという。住生活ジャーナリストの藤原千秋さんが注意すべき点を解説する。 コロナ禍がもたらした「新しい生活様式」には、通販利用の推進も含まれている。筆者の家庭でも買い物の頻度を下げたり、長時間の外出を避けたりするためにネット通販が欠かせない。だが、あっという間に大量の段ボールがたまってしまうのが悩みのタネだ。戸建てに住むなどいつでもゴミを出せるわけではない家庭では、置き場に困る例も多いだろう。 問題は置き場だけではない。段ボールをねぐらにして増える害虫がいるのをご存じだろうか。代表的なものは、チャタテムシとゴキブリだ。箱状のままでも、潰して重なり合った状態でも、その隙間に潜む。 配達前に段ボールが置かれている倉庫などから一緒にやってきたり、卵が産み付けられたりしている。長期間保管してい