ポチェッティーノ監督(左)との求めるサッカー観の違い、それが中村が活躍できなかった一番の理由だ【Getty Images】 2月27日、バルセロナ国際空港――。 エール・フランスのチェックインカウンターで搭乗手続きを済ませた中村俊輔が、ゆっくりと出発ゲートへと歩いていく。前夜まであわたただしく自宅の荷物を整理した。大きなスーツケースが3つ。スペインで生活した7カ月間の荷物は、予想以上にかさばった。ゲートへと歩きながら、「8年間のヨーロッパでのプレーを終えての帰国だけど」と聞くと、彼は「また新しい挑戦がはじまるという感じ」と言って、軽く握手をすると、出発ゲートの中へと消えていった。 しばらくの間、中村の移籍についてあれこれ大々的に報道していた地元メディアもこの日は空港に駆けつけず、特に大きな喧騒(けんそう)もない。それは想像していたよりもずっと静かな出発だった。 横浜F・マリノスへの移
ダッフ!アシシです。 ※ダッフとはオランダ語でこんにちわ、の意。 ブログトップの写真を見て頂ければわかるとおり、今日も北朝鮮潜入ネタに勝るとも劣らない渾身のネタを拾ってきましたよー(≧∇≦) またも長文です。心してお読みください。 オランダ戦の前々日、9月3日に我々Liberoはオランダの首都アムステルダムから試合会場となるエンスヘーデという街に電車で向かいました。
セリエAのクラブに在籍する唯一の日本人選手、森本貴幸はカターニアに入団して3シーズン目を迎えている。 3シーズン目といっても、入団時の年齢が18歳5カ月とセリエAに参戦した日本人選手の中で最も若く、さらにベテランと中堅でチームを構成しているクラブが圧倒的に多く、ヨーロッパの他国リーグに比べて若手選手の居場所が少ないセリエAでは、年齢的にはまだまだ“ひよっこ”のような存在だ。 しかし、その“ひよっこ”が12月21日に行われたセリエA第17節のローマ戦で2ゴールを挙げ、カターニアの勝利に貢献した。この活躍がイタリアのマスコミにも大きく取り上げられたことはまだ記憶に新しい。そして2月8日、第23節のユベントス戦でもスタメン出場し、後半6分に今季3点目となる同点ゴールを記録。試合は惜しくも終了間際に決勝ゴールを奪われ敗戦を喫したが(2−1でユベントスが勝利)、森本はセリエAというハイレベルな舞
2006年2月18日以来の再戦となる、フィンランド代表。3年前、静岡のエコパ・スタジアムで行われた試合は、ジーコ監督(当時)率いる日本代表が2−0で勝利している。だが、個人的には試合を決定づけた小笠原満男の豪快なミドルシュートと、浜松で食した「ひつまぶし」の絶妙な食感だけが、今も心地よい記憶として残っている。逆に、このときのフィンランドの印象というものは、どうにも思い出せない。 今回の来日メンバー21名についても、3年前と同様、あまりぱっとしない。フィンランドの国民的英雄、ヤリ・リトマネンの雄姿が見られるのはうれしい限りだが(この人の来日は、1995年にアヤックスの一員としてトヨタカップに出場して以来、実に14年ぶりである)、あとはまったくなじみのない名前ばかり。キャップ数でいえば、リトマネンの118は別格として、クイバストが73、あとはひとケタとゼロばかり、という陣容である。チームを率
■試合後、中村俊のコメント 勝ちたかったです。前半に追いついたのは大きかったですが、それをうまく生かせなかった。(足りなかったのは)最後のパスだったり、そういうところ。向こうはしっかり守ってそれから速攻という形で、気をつけてやっていたので、あの1点以外はそんなに(崩されたシーンは)なかった。(攻撃の)形はできたんですが、もう一声というか、ゴール前の迫力というか。 (ゴールシーンは)相手がアタックに来る前に早いうちに(クロスを)上げた。前半から嘉人(大久保)がいい動き出しをしていて、なかなか使ってあげられなかったので、あの場面は良かったと思います。 結果がすべて。勝たないといけなかった。これからまだまだ(予選は)長いので、次に集まるときはみんなレベルアップできているように。アウエー(での戦い)が大きいと思うので、アウエーで勝ち点3を取れるようにしたい。 ■試合後、長谷部のコメント 勝ち点
・試合開始 ニュージーランドボールでキックオフ! ・前半2分 ニュージーランド女子 センターサークル付近からのFK。ペナルティーエリア内に高いボールを送り、ケイトがヘッドで落とそうとしたが、オフサイドの判定 ・前半3分 ニュージーランド女子 日本が最終ラインを押し上げる裏を狙い、ロングボールを放り込むが、走り込んだケイトはまたもオフサイド ・前半5分 ニュージーランド女子 左サイドからケイトが縦にボールを出してスピードで突破しようとしたが、岩清水がカバーに入り、コースをふさいでGK福元がクリア ・前半6分 ニュージーランド女子 ペナルティーエリア外、左サイドからのFK。高いボールをペナルティーエリア中央に放り込み、ヘッドでボールを落とすが日本DFがクリア ・前半6分 ニュージーランド女子 ゴールキックから日本の最終ライン裏へロングボールを通し、ケイトがペナルティーエリアに走り
フランスリーグの名門サンテティエンヌと3年契約を交わし、ステップアップした松井大輔【Photo:杉本哲大/アフロスポーツ】 「楽しいこともつらいこともあったけど、4年間は長いようで短かった。このピッチに立てたことをうれしく思います」 最後のホームゲームを終えた松井大輔は、ル・マンで過ごした日々をこう振り返った。 松井はシーズン中、ル・マンがトップ3〜5位につけていた時期であっても、「ル・マンが欧州カップに行っても残らないと思う。新しいスタートを切る時期が来たと思うから」と言っていた。わりと早めに移籍先を決めていた様子の彼が、シーズン終了までかたくなに移籍の話をしなかったのは、「シーズンが終わるまで、ル・マンと上位を目指すことだけを考えたい」という本人の言葉通り、彼なりのポリシーからだったのだろう。 この夏、デメロ、ロマリックら7人の主力を失ったル・マンの一時代は終わり、今、サンテティ
雪の埼スタ(埼玉スタジアム)から、雨の埼スタへ――。 2月6日のホームでのタイ戦でスタートしたワールドカップ(W杯)アジア3次予選も、今日6月22日のバーレーン戦がラストマッチとなる。すでに最終予選進出を決めている両チーム。最終戦前の段階では、1ポイント差でバーレーンが首位に立っているものの、最終的にどちらが1位になっても、最終予選の組み合わせには何ら影響はない。要するに、この日のゲームは「消化試合」なのである。そんな中、チームをモチベートする要因をあえて挙げるなら、それはもう「プライド」以外には見当たらないだろう。 「僕はバーレーンでの屈辱(アウエーで0−1で敗れたこと)は、一生忘れないでしょう。そういう意味で、この試合は自分の、そして日本サッカーのプライドを懸けた試合になると思っています。どんなことがあっても勝つ、勝たねばならないと思っています」 14日のアウエーでのタイ戦(3−
■試合後、中村俊のコメント 皆が激しく行って、取られたらすぐチェックに行く、そういう細かいところがよかった。その後で個人の発想や技術が生きるので、戦う姿勢や激しさが最初に出たのはよかった。 (2点目の起点となったシーンは)闘莉王はすっと上がるのでいつも見ている。ちょっと(ボールが)前目で難しかったと思うが、あれをヘディングで落とすのは彼の能力。闘莉王はいいプレーをした。(3点目の右足のゴールは)普通です(笑)。 今日は1点差の戦いになると思ったが、点差が開いたのも、皆が激しく行ったり、大久保とかが寄せるところを寄せたり、細かいところが積み重なった結果。次もその努力を怠らないようにしたい。 ■試合後、中澤のコメント 3点取れたことは非常に良かったと思うが、まだあと3つ残っている。ワールドカップ3次予選を突破するために3つ勝たなきゃいけない。そのための大きな1勝だったと思う。 (先制点は)
キリンカップの季節がやってきた。今年の開幕戦は5月22日、カードはコートジボワール代表対パラグアイ代表である。 例年、3カ国総当たりで行われるキリンカップだが、開幕戦に日本代表が登場しなかったのは7年ぶりのこと。1992年にナショナルチーム同士による現行のフォーマットが確立して以来、これまでキリンカップは16大会が行われているが、開幕戦がゲスト国同士で行われたのは、96年のメキシコ対ユーゴスラビア(日本平)、99年のベルギー対ペルー(西京極)、2001年のパラグアイ対ユーゴスラビア(国立)、この3大会のみであった。日本が中1試合休める日程が主流だったのは、ホスト国の優位を保つためというよりも、むしろゲスト国の1つを1週間も日本に滞在させるだけのコスト面、およびスケジュール面での問題があったからだろう。今大会は、3カ国の中で最も「欧州組」が多い、コートジボワールのスケジュールが優先されたよ
日本は先制しながらも、アンゴラの個の力の前に勝ち切れなかった 【 Photo:北村大樹/アフロスポーツ 】 ■アンゴラの個人能力の前に勝ち切れず 北京五輪イヤーである2008年の反町ジャパンの国内初戦となったアンゴラ戦は、1−1の引き分けに終わった。A代表相手に引き分けたこと、試合の主導権を日本が握っていたことから、メディアなどでは好意的なムードが漂っている。だが、私はこの試合でU−23日本代表の個の力の限界を見た気がしている。 水本裕貴、安田理大、内田篤人がA代表に、そして海外組の本田圭佑や水野晃樹は招集されず、梶山陽平、本田拓也も負傷で合宿を離脱。さらに昨年の最終予選で主力だった家長昭博、柏木陽介は負傷のためにメンバー外。この日の日本のスタメンは、昨年とは大きく変わっていた。 GK西川周作、伊野波雅彦、青山直晃に、2月の米国遠征からU−23代表に招集されている森重真人を加えた3バ
バーレーン・ナショナルスタジアム。ゴール裏に王族の肖像画が掲げられている以外、何も変わっていない【 photo by 宇都宮徹壱 】 3年ぶりに訪れたバーレーン・ナショナルスタジアムは、ゴール裏に王族の肖像画が掲げられている以外は、ほとんど何も変わっていなかった。ホコリをかぶったスタンドに、半世紀近く雨風をしのいできたかのようなボロボロの屋根。恐竜を想起させるデザインの照明塔も、仰々しい外見の割には光量に乏しい。 ここ3年でバーレーンの中心街は巨大な高層ビルが林立し、すっかり風景は変わってしまった。しかしビルを建てるお金はあっても、スタジアムを新しくしようとか、座席いすや屋根を取り替えようとか、そういう発想にまではなかなか至らないようだ。 それではバーレーン代表は、どれだけ変わったのだろうか。 13番を付けて中盤で存在感を示していたタラル・ユスフは代表から去ったものの、FWのA・フバ
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