試合終了間際に値千金のゴールを決めた岡崎(左)。アウエーの厳しい環境で輝きを放った 【Getty Images】 砂漠特有の砂嵐、気温35度超の酷暑、ボコボコのピッチ……。6月11日のドーハは、ザックジャパンが慣れ親しんだ日本の快適な環境とはかけ離れていた。過酷としか言いようがない条件に見舞われた2014年ブラジルワールドカップ(W杯)アジア最終予選ラストマッチのイラク戦。ブラジル行きに一縷(いちる)の望みをかけて猛攻を仕掛けてくる相手に、日本は想像以上の大苦戦を強いられた。 本田圭佑ら主力数人を欠いたチームは序盤から受けに回った。今野泰幸や伊野波雅彦ら守備陣の奮闘は光ったが、攻撃陣はカウンターを繰り出すのが精いっぱいの状況が続く。アルベルト・ザッケローニ監督(ザック監督)も中村憲剛、前田遼一と持てる駒を次々と送り出し、攻撃の活性化を図ろうとしたが、どうしてもゴールをこじ開けられない。4戦