ここ2年ほど印刷通販業界の盛り上がりをチャンスと見たベンチャー企業が「価格比較サイト」及び「クチコミサイト」を立ち上げて収益化を狙っている事例がいくつか見受けられます。ポータルサイトをつくって集客し、印刷通販業界から広告をとってくるビジネスモデルです。私の見解は「ビジネスモデルとしては筋が悪い」です。理由はいくつもあります。 周辺ビジネスを展開するには市場規模が小さすぎる。 この業界の市場規模は、いろいろな試算がありますけど大きく見積もっても400億程度です。大きくない市場にてメインプレーヤーでさえ薄利多売戦略で厳しい戦いをしているのに、外側の周辺事業に商機があるとはとても思えません。現実問題としてIllustratorかPhotoshopを操れる人の数プラス若干名以上の市場規模はありません。あるように喧伝している人たちもいますが、それは希望的観測が濃すぎて現実を見られない人の虚言です。