電気が開通し震災以来、20日ぶりにともった明かりに喜ぶ被災者たち=岩手県大槌町の安渡小学校で2011年3月30日午後5時45分、須賀川理撮影 岩手県大槌町の避難所になっている安渡(あんど)小学校に30日午後5時45分、電気が開通した。暗い避難所に明かりがともると、事前の知らせがなかった避難者は一斉に上を向き、拍手と歓声が湧き起こった。 これまで同校では発電機2台による最低限の電力しかなく、避難所内はほとんど照明が使えず、日が暮れると暗いままだった。 津波で父親を亡くした2人の孫と避難している三浦枝美さん(70)は「気持ちも明るくなった。これが第一歩。前を向いて頑張らないと」と話し、孫の和真くん(12)は「暗闇で余震があると怖かったが、ちょっと安心」と笑顔を見せた。【須賀川理】