【広告への関心のきっかけ】 望月:元々は広告をやろうと思って、電通に入社されたんですか? 本田:そうですね。元々は広告をやろうと思って電通に入ったんですけど、その前は広告ではなくて写真家になろうと思っていた時期がありましたね。 望月:何をきっかけにして、写真家を目指そうと思ったのですか? 本田:一枚の資生堂の格好いいポスターを見まして。こういうことが自分の将来の仕事として出来たら良いなと思ったことがきっかけですね。 望月:すると、やはり広告が最初のきっかけですか。 本田:そうなんですよ。僕の場合は、非常に平凡な高校生だったので、市役所か何かに勤める人生なのかなと思っていたんですよね。うちの親父も東京都庁の職員なので。僕は割と普通の家庭に育っていて、将来広告のように芸能人を相手にする仕事をする世界に、自分が行くなんて思いもしなかったですね。 望月:なるほど。 本田:実は高校三年生の夏に自分の