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ブックマーク / note.com/wakari_te (9)

  • なぜZ李という虚言癖のオッサンをネット民は本物のアウトローだと勘違いしてしまったのか?|小山(狂)

    みなさんはZ李というインフルエンサーをご存じだろうか。いわゆる「アウトロー系インフルエンサー」と呼ばれている方で、なんでもご人の弁によると中卒で闇金に就職し、違法薬物の売買にも携わっていたことがあり、前科前歴もあるという、(人の弁を信じるならば)平和で安全な現代日においては相当にアウトローと呼べる経歴をお持ちのお方である。 しかしZ李は、単なる半グレ・アウトローではない。正義の心を持った熱血漢なのだ。人の弁によるとその腕力と組織力は一般市民ではなく当の悪漢にのみ向けられており、たとえば暴力ホストを制裁したり、バイク泥棒のねぐらを突き止めたりと、悪人を倒し市民を守る活動を日夜続けているのだという。青年漫画の中から飛び出てきたような正義のアウトロー。それがZ李なのだ。 ……以上がZ李の自称する氏の背景だが、要約していて途中から真剣に頭が痛くなってきた。よくもまぁ2024年にもなってこ

    なぜZ李という虚言癖のオッサンをネット民は本物のアウトローだと勘違いしてしまったのか?|小山(狂)
    POGE
    POGE 2024/05/26
  • ホストクラブの歴史 ─なぜホスクラの店舗数は30年間で50倍になったのか─|小山(狂)

    いま、ホスト産業に激震が走っている。 その原因はもちろん悪質ホストクラブをめぐる急激な世論の高まりだ。若い女性に多額の借金を負わせ、性風俗店で働くことを強要し、組織的に女性を搾取しときには時には死に追いやってしまう──。そんな「悪質ホスト」の問題が、急速にメディアで囁かれるようになっている。 こうした世論の高まりは政界をも揺るがしており、今国会において立憲民主党は「ホスト新法」なる新法案を用意しているとも報じられている。「青少年を守る父母の連絡協議会」のような「ホス狂」の保護者らによって作られた被害者団体も盛んにロビイングを続けており、ホストクラブという夜の世界が大きな転機に立たされているのは間違いない。 とは言え、当のところ我々はどの程度ホストクラブについて知っているのだろうか。 「1回で何百万円もの会計になることがある」「何億円も稼ぐホストがいる」「客を性風俗産業に沈めて無理やり稼が

    ホストクラブの歴史 ─なぜホスクラの店舗数は30年間で50倍になったのか─|小山(狂)
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    POGE 2024/03/01
  • ホストクラブの歴史 「1億円稼ぐホスト」はなぜここまで一般的になったのか|小山(狂)

    かつては有閑マダムが集い、ダンスを楽しみながら飲する貴族的な社交サロンだったホストクラブ。前編でもお伝えしたように、 「愛店」がホストクラブの基システムを作ってから料金体系は大きくは変わっていない。売掛金などの制度自体も昔から存在している。 しかし今では少なくないホストクラブが札束で殴り合うホス狂の煉獄になり果てている。そうした業態を巡ってメディアからのバッシングも後を絶たない。しかしそもそも、なぜここ10年ほど異常なホストブームが吹き荒れているのだろう?インタビュー後編では2000年代に始まったホストブームを経て、2010年代以降の「ホスト・バブル」と呼ばれる業界急拡大の時代に迫っていく。 【今回お話を伺った方】 愛田観光株式会社 専務 野口左近氏 「愛店」などを中心に展開する愛田観光株式会社のキーパーソン。「愛店」は現存する最古の超大型ホストクラブであり、1971年のオープン

    ホストクラブの歴史 「1億円稼ぐホスト」はなぜここまで一般的になったのか|小山(狂)
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    POGE 2024/03/01
  • 【対談】菅野完×小山(狂) ─「男性差別」は存在するのか?─|小山(狂)

    昨日、ベストセラー「日会議の研究」の著者であり、立憲民主党の宣伝戦略に携わった経験もある菅野完さんと公開討論させて頂く機会に恵まれました。 より正確に言うと、Twitter上で「公開討論しよう。日程調整したいから電話してくれ」と菅野完さんから筆者が呼びかけられ、のこのこ電話したところ勝手にその通話を菅野氏のYouTube live上に放映されるという事態が発生しました。詳しい経緯はこちらのTogetterをご覧ください。 菅野氏はよく知られたリベラル派の作家・活動家であり、立憲民主党のブレーンとしても現実政治にも携わっています。方や筆者である小山はどちらかと言うと右派寄りの著述家とみられており、ジェンダー問題などの分野で悪名が知られているような気がします。 そんな二人が公開討論(という名の不意打ち)で論を戦わせたら、どんな事態が発生するのでしょうか。結論からいうと、地獄でした。記事では

    【対談】菅野完×小山(狂) ─「男性差別」は存在するのか?─|小山(狂)
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    POGE 2023/06/29
  • 日本の教育格差の絶望的な現実|小山(狂)

    サンデルによるメリトクラシー批判が話題になっているようなので、このnoteにおいても日教育格差について自分が見た事情をお話させて頂こうと思う。 以下の文章は2014年に書いたブログ記事の改稿だが、教育格差はその当時から現在まで引き続き拡大し続けている。今はもっと酷いだろう。 ちなみにこの記事は自分が教育という営みに絶望する前に書かれたものだ。 教育困難者に向けた教育ボランティアを3年ほど行った結果、いまの自分は大学受験を経由した階級上昇は「困難」ではなく「不可能」であると考えている。 その考えに行き着いた経緯については、こちらの記事を読んで頂きたい。 ・「底辺からでも努力すれば逆転できる」という神話の嘘 ー ー 数年ほど前にヒットした「ドラゴン桜」という漫画をご存知でしょうか。 「経営破綻寸前の超底辺高校の生徒2人が様々理由から東京大学を目指す」というストーリーで、TVドラマ化や小説

    日本の教育格差の絶望的な現実|小山(狂)
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    POGE 2021/04/17
    極めて妥当な論。ネットで賢しいインテリには見えていない本当の底にいる人々のこと。彼らに必要なのは一発逆転の手ではなく、地道な学びの場を与えることだ。それがあってこそ初めて上を目指せる。
  • 「キモチワルイ」 シン・エヴァンゲリオン感想・考察|小山(狂)

    一応断っておきますが、ネタバレ全開です。 「庵野の回復ストーリー」としてのシンエヴァシン・エヴァンゲリオンとは一言で表すとどういう話だったのか。 「シン・エヴァンゲリオン」とは、ニアサードインパクト(エヴァQ)を起こしてうつ病になったシンジ(庵野)が、周りの人々に支えられて回復し、ゲンドウ率いるネルフ(旧エヴァ)と対決するお話である。 つまり、極めて個人的な庵野秀明自身の「回復の物語」が紡がれている。旧エヴァにあったような普遍的なテーマはどこにもない。ひたすらに、庵野秀明個人がみんなに支えられてうつ病から回復し、エヴァの完結編を創ってエヴァの呪縛から逃れられるようになった。それだけの話が延々と展開されている。 極言すれば、作には「エヴァンゲリオン」のキャラクターはほとんど登場しないとも言える。エヴァのキャラクターの口を借りて、庵野秀明が自分の話をつらつらと語っている。そういう作品だ。 エ

    「キモチワルイ」 シン・エヴァンゲリオン感想・考察|小山(狂)
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    POGE 2021/03/11
  • 庵野秀明はもうエヴァンゲリオンを創れない|小山(狂)

    2016年、「シン・ゴジラ」を観たときにふと思ったことがあった。 庵野秀明は、もうエヴァンゲリオンを創れないんじゃないか、と。 「シン・ゴジラ」は絆の物語だった。震災(ゴジラ)という巨大な脅威に人々が立ち向かう物語。省庁の垣根を超え、官民の垣根を超え、現場と会議室との垣根を超え、国と国との垣根を超え、人々は連帯し、協力し、共闘する。 人と人との間にある見えない壁を、A.T.フィールドを超えて、人と人とが繋がり脅威に立ち向かう物語。それが「シン・ゴジラ」だった。 そしてそれは、素晴らしい物語だったとも思う。筆者も劇場で何回か観て、その後もBDディスクを購入し何十回と観ている。特に陳腐化しつつあったゴジラという怪獣を、震災という記憶に新しいイメージに乗せて蘇らせたところは鮮烈としか言いようがない。1954年の人々が初代「ゴジラ」に感じた衝撃と近いものを「シン・ゴジラ」を観た我々は感じることがで

    庵野秀明はもうエヴァンゲリオンを創れない|小山(狂)
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    POGE 2021/03/07
    庵野監督が幸せである限りエヴァは作れない、と知り合いの女性が述べていたことが忘れられない。
  • noteは出版不況にトドメを刺すかもしれない|小山(狂)

    ブログがバズったり、Twitterのフォロワーが多かったりすると、大抵は出版社から「うちから出しませんか?」みたいなオファーが来る。 僕が格的にインターネットでバズり始めたのは2012年にブログを始めてからなのだが、それから2020年の現在に至るまでの8年間で、既に10社以上の出版社から「うちでを出しませんか?」的なオファーを頂いてきた。今でもたまにお声がけ頂くことがある。 そのようなありがたいオファーを多々頂きながら、今まであまり商業出版に乗り気になれなかった。 理由は極めて単純で、儲からないし広まらないからだ。 書き手の欲望は、大別すると以下の3つに分類できる。 ・金を稼ぎたい ・多くのひとに読まれたい ・いいテキストを書きたい これは時代を超えた、テキストの書き手の普遍的な欲望と言えるだろう。 今までの時代は、出版社からを出すことが、この3つの欲望と直接的に繋がっていた。 ベ

    noteは出版不況にトドメを刺すかもしれない|小山(狂)
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    POGE 2020/06/23
    シンプルに出版不況」のなかで出版社が粗製乱造を繰り返した結果、良質なものが埋まり、悪循環しているところで、煽情的は手法で小金を稼ぐ人たちが増えていると読んだが。私はいい本は買って読みますよ。
  • 今こそ思い出したいイラク戦争の開戦経緯|小山(狂)

    米中対立が深まっている。 単なるゴシップかと思われた「中国、武漢研究所からのコロナウィルス流出」について、今やアメリカ合衆国の複数の政府要人が公式にコメントし、賠償を求める訴訟を州政府が準備している州まである。 ・トランプ米大統領、ウイルス発生源、武漢の研究所か調査 ・米国務長官 武漢の研究施設など公開求める 新型コロナウイルス ・米ミズーリ州、新型ウイルス対応めぐり中国を提訴 中国は反発 米中対立はどこまで深まるのか。もしや、軍事的衝突にまで発展するのか。 その未来を占う格好の事例が、2003年のイラク戦争だ。 今後の米中対立の行く末を占うには、アメリカという国の特性、アメリカという国がパニックに瀕したときどのように行動するかを知っておかなければならない。その恰好の事例こそ、911から生じた一連の中東に対する軍事行動であり、イラク戦争なのだ。 イラク戦争開戦までの経緯を、今こそおさらいし

    今こそ思い出したいイラク戦争の開戦経緯|小山(狂)
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    POGE 2020/04/24
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