心配だったけど、やっぱり杞憂だった。 母が7/29に入院して、末期のガンだという話を聞いてから、僕は自分が母の死に目に泣けるのか、涙がでるのかを心配していた。 母は、自分が医者なのに、医者の不養生を地でいく医者嫌いで、一度も健康診断にかかったことが無かった。常々「死ぬときは、ぽっくりいくんだから、医者になんかかからなくても良い」と言っていた。僕は、それを聞く度に、「そうそううまくいくもんじゃないよ」と言っていたけど、母は全く聞く耳を持たなかった。 今回の入院は突然で、突然の体調の不調で父の勤める病院でMRIを撮ったところ、その場で自分で画像を見て、肝臓のガンと肺転移を見つけ、すべてを自分で理解しての入院だった。 入院したのは、父が現役時代を過ごした国立国際医療センター。病室は母が20年近く住んだ戸山宿舎という職員用宿舎を見下ろす16階。最後を過ごすのにどこか一つを選べと言われて、ここしか選