ピカソも愛用していた「鍼灸」 欧米でも実はポピュラー2013年04月28日07時00分 ツボを刺激することで健康増進などを促す「鍼灸」。近年、その鎮痛作用のメカニズムが解明され、発表された。 実は、欧米では「代替医療といえば、鍼灸」というほどポピュラーな治療だ。スペインが生んだ天才画家ピカソも、持病の坐骨神経痛をフランスの鍼治療で治して以来、鍼の愛好家になり、晩年まで絵を描き続けた。このエピソードは鍼灸業界ではかなり有名だという。 「世界中で報告された鍼灸の研究論文の数は、代替医療の中で最も多く、なかでも2010年に鍼の効果について報告された論文は、米科学誌『ネイチャー・ニューロサイエンス』にも掲載されました」(北里大学東洋医学総合研究所漢方鍼灸治療センター副センター長・伊藤剛医師) 権威ある科学誌に掲載されたのは、米国の医師による研究。マウスによる実験で、「足三里」というツボ刺激によ