「ご飯論法」というものを聞いたことがあるだろうか? 政治に多少なりとも関心がある人なら耳にしたことがあると思う。国会で議論する際、安倍晋三首相をはじめとする政府の人々が頻繁に使う「言い逃れ」の一種だ。法政大学の上西充子教授が発信して広まった。 「ご飯論法」とは「朝ごはんを食べましたか?」という質問に「(朝、パンは食べたけど、お米のごはんは)食べていない」と答えるようなやり方である。パンは食べたけど、お米の「ごはん」は食べていないから嘘をついたわけではない、と強弁するわけだ。質問に答えているように装って、実は答えていない。おまけに、やり取りが噛み合っていないことに質問者がすぐに気付けない言い方でもある。 上西氏が「ご飯論法」の典型として挙げるのが、立憲民主党の長妻昭政調会長と安倍首相のやり取りだ。獣医学部新設を目指す加計理事長が首相や秘書官と食事をしたり、食事代を支払ってもらうことは問題では
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