■メンバーシップとミドル・アップダウン 今回の「電通社員・過労死認定」に関しまして、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。 この出来事に関して、すでに多くの報道や論評があるが、日本の子ども若者問題と関連ある立場から、僕はやや「一般化」して問いかけてみたい。 それは、今回お亡くなりになられた方を含め、「スーパーエリート」が過労死してしまう社会環境をもつ我が国で成長していく子どもたちにとって、東大や電通といった学歴社会の頂点に立ったあとも待っているらしい過酷環境を想像することは、彼女ら彼ら子どもたちが抱く「夢」とどう関係していくか、ということだ。 こうした過労死を導く要因として、 1.「メンバーシップ」制をベースにしたドメスティックな職場環境 2.「ミドル・アップダウン」制単位で動く決定機構 3.1と2を背景にした、過剰な会議・稟議・ホウレンソウ 等があると言われる。 1.は僕はFa