特集「クスリの大罪」の他の記事を読む 「あのときしっかり休暇を取っていれば、こんなことには」──。悔やんでも、もう遅い。失った時間や被った経済損失は取り戻せない。 医療機関での不適切な向精神薬処方によって、患者たちが人生を棒に振る悲劇が長年繰り返されてきた。被害者には共通点がある。仕事などの無理がたたって心身が悲鳴を上げたとき、精神科や心療内科に救いを求め、無責任な医師が安易に処方する過剰な薬を長期間飲み続けてしまったのだ。 被害者の不調の原因は、元はといえば心労や睡眠不足だった。有給休暇を消化して、心身を休めればよかったのだ。仕事がキツすぎるのなら、上司や会社に申し出ればいい。それでも駄目なら転職という選択肢もある。だが、被害者たちは「休む」という当たり前の行動を取れなかった。 このような人たちが精神科や心療内科を受診すると、すぐに「うつ病」「睡眠障害」「不安障害」などと診断されて、複数
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