専修学校生は、大学生と比べて経済的に余裕がない家庭の割合が多いことから、安心して学業に専念してもらう狙いがある。2015年度予算の概算要求に関連予算を計上する方向だ。 専修学校は、高校卒業生を対象とした専門学校や、中学卒業生を対象とした高等専修学校など、約3200校ある。生徒総数は約66万人。 日本学生支援機構の調査(2009~10年度)によると、学生を抱える家庭のうち、年収が400万円以下の割合は、大学生が15%だったのに対し、専門学校生は、ほぼ2倍の28%に上った。 政府はこれまで、経済的な理由で授業料を納めるのが困難な大学生などを対象に、国費による授業料減免の支援を行ってきた。専修学校のうち、高等専修学校は高校授業料無償化の対象となったが、専修学校全体として見ると、国による支援の枠組みから取り残された格好になっている。そのため、政府が昨年6月にまとめた成長戦略には、専修学校生への支援