印刷 大阪府教育委員会は、2月にあった府立高校の卒業式で国歌斉唱の際、起立しなかったとして、男性教諭(61)の来年度の定年後の再雇用を更新しないと通知した。教諭は2月に再雇用の更新が決まっていたが、卒業式後に新年度の勤務先の発表が「保留」になっていた。教諭は「処分は納得がいかない」として、府人事委員会に不服申し立てをする方針。 府教委によると、男性教諭は卒業式の日は勤務日ではなかったが、校門前で「君が代の強制反対」を訴えるビラを配った。「勤務外なので、保護者席にいなさい」という校長からの指示に反し、国歌斉唱の際、教職員席で座ったという。府教委は今月9日、この教諭を含む不起立の17人を戒告処分にし、全員に研修を受けさせ、「今後は職務命令に従う」という誓約書に署名・押印を求めた。 関連記事君が代不起立の17人戒告、誓約書に署名求める 大阪府(3/9)歌の強要「生徒への裏切り」君が代伴奏、悩