薬事食品衛生審議会・薬事分科会は19日、前立腺肥大症治療薬「アボルブカプセル」、降圧剤「ラジレス」の2品目を審議したほか、9品目の報告を受け、承認を了承した。報告品目の中には、配合の意義などが指摘され、医薬品第一部会で2度にわたって審議された降圧剤「カデュエット」などが含まれている。7月中にも正式承認される見通し。 「アボルブカプセル0・5mg」(グラクソ・スミスクラインが製造販売)は、他に類薬がないため、改めて審議された。有効成分はデュタステリド。5α還元酵素阻害作用を有する前立腺肥大症治療薬。厚生労働省は、類似薬である万有製薬の男性型脱毛症用薬プロペシア(フィナステリド)と併用した場合でも、薬剤の安全域が広いため、重篤な副作用は少ないとしているが、念のため市販後調査を行うよう企業に指示している。 「ラジレス錠150mg」(ノバルティスファーマが製造販売)は、アリスキレンフマル酸塩が有効