携帯電話向けのソーシャルゲームサイト「モバゲー」を運営する「ディー・エヌ・エー」(DeNA、東京)が今年6月、公正取引委員会から独占禁止法違反(不公正な取引方法)で排除措置命令を受けた問題で、ライバル会社「グリー」(東京)とKDDI(同)の2社は21日、DeNAに計10億5000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 公取委の命令では、DeNAがゲームの開発会社に対して、グリーのサイトにゲームを提供しないよう圧力をかけたことが、独禁法上の「競争者に対する取引妨害」に当たると認定。グリーなどは、DeNAの行為により、本来得られるはずだった10億5000万円の売り上げが失われた、と主張している。