地図にもない港「石田漁港」 漁民手弁当で復旧目指す 塩釜 擁壁部材が到着し、復旧工事を待つ石田漁港船着き場=塩釜市石田 東日本大震災による被災から自力での復旧を目指す漁港が宮城県塩釜市にある。市販の地図にも漁港リストにもない「石田漁港」だ。所属する漁船20隻、船着き場があるだけの小さな漁港で新年、漁民総出による復旧工事が始まろうとしている。 石田漁港は塩釜市と利府町の境を流れる伊保石沢川の河口に位置する。利府町が管理する須賀漁港に囲まれて海側に突き出た船着き場は、県漁協塩釜市第1支所が土地を所有して管理する石田漁港と呼ばれてきた(地図)。 係留船の所属も須賀漁港は塩釜市漁協、石田漁港は塩釜市第1支所と異なっている。 松島湾への出入り口が極端に狭い上、国道45号とJR仙石線、東北線が堤防代わりになり、両漁港とも津波による漁船の被災は免れた。ただ、地盤沈下が著しく、石田漁港では震災後、漁