新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が長期化する中で、商業施設が集積する立川市のJR立川駅周辺では、感染防止に細心の注意を払いながら営業を再開、拡大する動きが出ている。(竹谷直子) 百貨店の立川高島屋S.C.は十四日、二階の専門店フロアの一部店舗の営業を再開した。四月七日に緊急事態宣言が出た直後に食料品売り場以外を臨時休業にしたが、レストランや生活雑貨売り場へと徐々に営業を拡大してきた。この日で百貨店部分は三割、専門店は七割が再開となった。 レジやカウンターに透明シートを取り付け、エレベーターの乗車人数を制限したり、レジに並ぶ際の人の距離を空ける目印をつけたりと、感染対策を強化。一階には生活必需品の特設売り場が設けられ、広報担当者は「お客さまの要望を踏まえて営業範囲を拡大しています」と説明した。買い物に訪れた介護職の権藤裕次郎さん(40)=昭島市=は「手作りマスクを作るための材料を買いに