中国疾病予防コントロールセンターは13日までに、5月の新型コロナウイルスの感染状況を発表した。5月初旬からの約2週間で発熱外来の受診者が倍増し、コロナの再流行が浮き彫りになった。中国政府は主流になっているオミクロン株派生型XBBなどに対応したワクチンの緊急使用を今月8日までに許可するなど対応を急いでいる。 中国では昨年12月ごろに感染爆発が起き、今年に入り流行が落ち着いたが、同センターによると4月下旬に再び感染が広がり始めた。5月1日に18万3千人だった発熱外来の受診者は5月16日に36万人と約2倍に増加し、その後も1日当たり30万人前後で推移した。大部分はコロナ患者とみられる。5月のコロナ感染死者は164人だった。 北京市内の病院前に設置された発熱外来の看板=13日(共同)中国の専門家は、再流行は6月末にピークを迎え、1週間に6500万人が感染すると予測。ただ、中国当局は今年1月に感染を