ミュージシャンがそのプロモーション(宣伝活動)にインターネットを使うとしたら、どんな方法があるのだろうか。 ざっと思いつく限り挙げてみるだけでも、バンドやシンガーのウエブサイト=「オフィシャルサイト」を設置し、ブログや音源、動画の一部を公開したりといった手法はもはや「古典的」であり、アマチュアでも当たり前のようにやっている。他に、日本独特の手法として、「インタラクティブ配信」の大半を占める「着うた」「着メロ」を新曲の宣伝活動に使う例も、ほぼ定着した感がある。 ここまでの「Web 1.0」レベルというか「第一世代」の範囲内に限っていえば、日本の音楽業界がさほど欧米に遅れを取っているとは私は思わない。むしろ携帯電話端末を利用した宣伝活動は、彼の国よりさらに先進的かつ貪欲であるとすらいえるだろう。 2007年現在から将来を見据えるとき、注目すべきポイントは、次の二点ではないだろうか。「Web 2