横断歩道で視覚障害者を誘導する音響信号が出す音が、「通りゃんせ」などの音楽から「ピヨピヨ」「カッコー」といった鳥の鳴き声に全国で置き換えられている。視覚障害者がより安全に渡れるようにと改良が進み、警察庁が統一化を進めてきたためだ。 福岡市早良区と城南区の境にある荒江交差点。東西に走る国道の信号が青になると、頭上のスピーカーが「ピヨ」と鳴り、一息おいて反対側が「ピヨピヨ」と応える。交差する道路が青のときは、「カッコー」「カカッコー」と鳴き交わす。かつては「通りゃんせ」などのメロディーが流れていたが、1月に鳥の鳴き声を模した擬音式に切り替えられた。 両側で異なる音をタイミングをずらして出す音響信号は、擬音式の中でも「異種鳴き交わし方式」と呼ばれ、全国で導入が進む。3月末現在で、全国に1万9219基ある音響信号の45%を超えた。福岡県では主に東西方向が青になると「ピヨ」「ピヨピヨ」、南北方向は「