朝晩のひんやりで過ごしやすく思いつつちょっと寒くて風邪をひかないか気を遣う日々。だのに会社内はあたたかい。PC熱により夏は灼熱、冬はまあまあ温かく過ごすオフィス内では、冬場は恐ろしいことがおきる。 私の席は目線を斜め前方にすると、丁度プリンターが紙を排出するところが見られる。ある日の冬、たまたまプリンターが出てくる時に聞こえたカチカチカチという音に違和感を覚えて見ていた。んん、なんだろう。なにか、弁のようなものがパタパタしている・・・・・・。凝視する。凝視すればするほど何を見ているか頭の中ではっきり把握してしまった。アイツだ。黒いアイツ。忌み嫌われるアイツ。それが、プリンターの排出のローラーの中に入ろうとしている。 黒いアイツは私は苦手ではないが、さすがにローラーの中に入って死去してしまったのを、掃除するのは気が乗らない。けど、下っ端総務事務員。やるしかない。 が、その前に、目の前に座って