「抵抗性マツ」大量枯死 糸島市の海岸防災林 2012年1月8日 10:00 カテゴリー:九州 > 福岡 社会 抵抗性クロマツが大量に枯れている海岸防災林=昨年11月30日、福岡県糸島市 松くい虫(マツノザイセンチュウ=線虫)に強い「抵抗性クロマツ」が枯れる被害が、福岡県糸島市志摩桜井の海岸防災林で広がっていることが分かった。抵抗性クロマツは全国的な松枯れ被害を受けて開発され、松林の保全や再生に活用されているが、今回の被害は植栽した松の15%以上に及び、より強力な線虫の存在が原因とみられる。独立行政法人、森林総合研究所材木育種センター九州育種場(熊本県合志市)によると、数本が枯れた例はあるが、これだけ大規模な被害が確認されたのは全国で初めて。 松くい虫被害が広がった1970年代後半以降、線虫に強い抵抗性クロマツの開発研究が九州を中心に進められ、福岡県森林林業技術センターは97年、防虫薬剤