農林水産省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故により生じた放射性物質による森林の汚染実態の調査や森林の除染に向けた実証試験を進めています。 今般、これまでに得られた調査結果とそれらを踏まえた住居等近隣の森林における除染のポイントについて、現時点における考え方を取りまとめました。 1.調査の目的 東京電力福島第一原子力発電所の事故により、発電所周辺の大半を占める森林地域に大量の放射性物質が降下し、広範囲にわたり汚染されました。 チェルノブイリ原子力発電所事故による森林への影響等については、これまで様々な調査が行われて知見も得られているところですが、我が国の森林と気候や地形、土壌、森林植生が大きく異なることから、今般の事故による汚染の実態を的確に把握した上で、汚染された森林をどのように取り扱っていくべきか等の対策を検討する必要があります。 このため、農林水産省では、「独立行政法人森林総合研究
印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力福島県の森林分布図 東京電力福島第一原発事故による森林の放射能汚染を測定するため、農林水産省は福島県内の森林全域を対象とした実地調査に乗り出した。森林に分け入り、広域的に汚染状況を調べるのは、今回が初めてという。住宅地や道路と比べて難しいとされる森林の除染作業を進めるため、詳しく汚染の実態を把握する。 福島県は、県土の約7割にあたる97万ヘクタールが、森林で覆われている。上空から調査した土壌汚染の広域分布は、文部科学省が公表済みだが、今回は実地調査によって放射性セシウムの土壌濃度と空間線量を測る。 調査は先月下旬から始まった。計400地点で行い、福島第一原発から80キロ圏内は4キロ四方、80キロ圏外は10キロ四方の区画ごとに1カ所ずつ、測定する。
文部科学省は13日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムが福島県の森林では、地表付近と樹木の葉に多いとの調査結果を公表した。樹木別では、広葉樹より杉の葉に多く付着しているという。文科省は「除染の参考にしてほしい」としている。 森林の汚染状況を国が詳しく調べたのは初めて。 調査は6~8月、筑波大などと共同で、原発から北西へ約40キロ離れた同県川俣町の森林で実施した。杉の葉にはセシウム137(半減期30年)が1キログラム当たり5万1000~4万6000ベクレル、セシウム134(同2年)が4万2000~4万ベクレル蓄積していた。広葉樹ではセシウム137が1万5400ベクレル、セシウム134が1万4300ベクレルだった。 3月の事故発生時、針葉樹は葉が茂っていたために葉に多く付いた。広葉樹は落葉しているために、多くが地面に蓄積したという。 一方、いずれの森林でも、葉にセシウムが付いて
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