「その夜、彼女は静かに幕を下ろした - Attribute=51」を読んで。 結婚も一緒だけど、恋愛にゴールはない。なにか「恋愛」という恒常的かつ永続的な状態を目指しても、どこにも辿り着かない。 恋愛は、2人の人間の関係性を指すが、人間とは例外なく変容を続けるものだと思う。変容を続ける2つの個体間の関係性もまた、同一ではあり得ない。 だれか他人のことを真に理解し、また理解されるというのは、実に魅力的な甘言であるが、それは単に心地良いだけの幻想である。 「世は無常であり、生まれて死なない者はいない。いたずらに悲しむことをやめて、この無常の道理に気がつき、人の世の真実のすがたに目を覚まさなければならない。変わるものを変わらせまいとするのは無理な願いである。」 だから、「うまくいかない」状態は、きっと恋愛のいちプロセスに過ぎない。というか、そもそも「うまくい」くはずがない。相手の考えてることはわ