カレーチェーンの壱番屋(愛知県一宮市)は、牛肉や豚肉を一切使わない「ベジタリアンカレー」の販売を今月から一部の店で始めたと4日発表した。宗教上の理由で従来のカレーが食べられない訪日客や健康志向のお年寄りらを狙う。税込み価格はポークより高くビーフより安い500円。 野菜中心のカレーは現在もあるが、ルーに牛肉や豚肉を煮込んである。今回のカレーは動物性の原料を一切使わず、かわりにタマネギや香辛料を多めに入れてある。 昨年7月から東京の店を中心に試験販売したところ好評だったため、北海道から沖縄まで29都道府県の計112店で扱い始めた。国内店の約1割だ。注文が多ければ、扱う店をさらに増やすことも検討する。(大隈悠)