――“マフィア梶田にしか書けない記事”というのを自覚したのはいつ頃になるのでしょうか。 マフィア梶田:ラジオに出るようになってからでしょうか……「マフィア梶田っぽい記事だと思って読んでたら、やっぱりマフィア梶田だった」という感想をネットで見かけるようになりまして。自覚はしていなかったんですが、自分の文章には特有の読み心地というか、クセがあったみたいです。 それが明確に表面化したのは『ラブプラス』ですね。当時、この素晴らしいゲームに注目している人は少なかったんですよ。俺は4Gamerからプレイレポートを依頼されて発売前にプレイしていたんですが、その内容に衝撃を受けて「これは恋愛ゲームの歴史が変わるぞ」と本気で思いました。そして感性の赴くままに記事を書いた結果、それが「ガチすぎる」と評価されてゲームと一緒に大ヒットしたんです。 ――その辺りからマフィア梶田というライターの個性が固まっていったん