政府は2021年度に航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)の隣接地に自衛隊入間病院(仮称)を新設する。 全国16の自衛隊病院のうち、三沢(青森県三沢市)、岐阜(岐阜県各務原市)両病院の機能を縮小し、重症者対応を入間に一元化する。災害時や救急の場合には、自衛隊関係者だけでなく、一般患者も受け入れる方向だ。 病院を新設するのは入間基地の隣の28ヘクタールの敷地の一角。3階建てで延べ床面積は1万8000平方メートル、病床数は60を予定している。18年度予算案に関連費として54億円を計上。治療が必要な隊員を各地で自衛隊機に乗せ、入間基地まで搬送して受け入れることを想定している。 政府はこの隣接地を、首都直下地震など大規模災害が発生した際の自衛隊による救援活動の拠点と位置付けている。全国から救援の部隊や物資などを受け入れられるよう、病院の他に各種施設も順次整備していく方針だ。